新聞社説の変遷




平成9年4月18日 朝日新聞  「国民のための国有林に」

・・・・国有林野事業について、ことしの林業白書は「将来にわたって使命を果たしていくことが困難
となるおそれがある」と、はっきり書いた。事実上の破綻宣言である・・・・
・・・・林野庁は、かつては森林保護論をうさんくさく見て、木材生産のための森林経営に力を入れて
きた。その結果、動植物をはぐくむ広葉樹林は切られ、金になるスギやヒノキが植えられた・・・・
・・・・そのときの過剰な伐採のつけが、今日の苦境の一因である・・・・
・・・・国有林を同庁の私有林と錯覚したかのような、林野を売り払い、貴重な天然林に手を付ける森
林収奪的な経営は批判の的となった・・・・
・・・・改革のためには、まず林野庁を解体することだ・・・・
・・・・国有林を民間に払い下げてはならない・・・・



平成8年11月5日 朝日新聞  「林野庁はもう要らない」

山村を歩くと、「営林署が森をこわしている」という声を聞く・・・・
・・・・国有林を守り、活用するために、特別会計はやめて一般会計に移し、林野庁は解体したらどう
だろうか・・・・



昭和46年4月5日 朝日新聞  「林野庁は緑の守護者たれ」

・・・・この十年間に、都市の生活環境は激変した。国民一般の緑と自然を求める声はふくれあがっ
た・・・・林野庁は「緑の守護者」になって、国民生活の中へとびこんでゆくべきだと思う。



昭和43年3月20日 朝日新聞  「国有林の伐採制限の緩和を」

木材は・・・・日銀の卸売物価指数では、連年10%をこえるズバ抜けた上がり方を示している・・
・・・当面あらゆる手を打って国産材の供給をふやし、外材輸入の外貨を節約すべきである。まず考え
られるのは、国有林の伐採制限の大幅緩和だ・・・・次に民有林の林道の緊急開発も検討に値しよう
・・・・


昭和40年2月26日 朝日新聞  「国有林解放を積極的に」

・・・・集計した数字を見ても、解放希望面積は全国有林野の18%程度であり、その中から合理的な
基準に従って適当と認められるものを積極的に解放しても、それによって国有林野の経営が脅かされる
ことにはならないであろう・・・・・国有林野の解放に対しては相変わらず林野庁の態度は消極的であ
るが・・・・問題の解決は急がれねばならない・・・・・


昭和26年3月15日 朝日新聞  「森林資源の開発を急げ」

・・・・太平洋戦争以来国内の森林は手当たり次第伐採された・・・・その過伐は十年後の今日に至っ
てなお止まないばかりか、最近一層はなはだしさを加えた感がある。植林は励行されず、手近な森林は
荒廃し・・・・しかも今日なお里山に過伐が集中しているのである。その一方に、広大な未開発処女森
林が利用されず眠っているというのは、まことに奇異な事実といわなければならぬ・・・・奥地森林に
枯損しつつある老樹は、おびただしい数量に上っているであろう・・・・過密状態の奥地林を開発し
て、全国森林の総合計画を速やかに樹立し、強力に実行に移すことを望むものである。



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