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木材流通とは -国産材時代への戦略-

目次 | b.第1章 | c.第2章 | d.第3章 | e.第4章 | f.第5章 | g.第6章 | h.第7章 | i.第8章 | j.第9章 | k.第10章 |

中川藤一著 日本林業調査会 1800円
昭和59年12月10日 第1刷
昭和60年 6月 1日 第2刷
昭和62年 3月17日 第3刷
昭和59年に初版が発行されたものですが
今の時代でも原理原則となっているものが多く、
木材関係の方に少しでもお役に立てばと思い、
あえて掲載致します。
中川勝弘



はじめに
第1章流通には、物流と商流がある 

川下に目が向けられてきたけれど  
物流とはなにか 
繰り返す産地の進出と撤退
商流とはなにか
在庫管理で失敗した例
納材業における在庫管理の場合.
品揃え. 搬送管理の事例.
営業受注管理の場合
価格管理で考えるべきこと 
フィ-リングの時期の労務管理
与信管理だけは社長の私から離さない
与信管理の失敗例、チェック点
財務管理は,金融面からみた総合戦力
与信管理とともに重要な情報管理
 
第2章商流のポイントー与信管理と情報管理

貸倒れや不良債権をいかにして防ぐか
つぶれる企業には共通点がある
与信限度はこのよぅにして決める
環境の変化を見通し、経験の知恵に学ぶ.
貸倒れによる損失を取りもどすに必要な営業努力は
回収管理基準を作る必要がある
敵を知らずしては戦えない
新しい資材、技術の情報把握も
これからは無店舗時代がくるのではないか
一般需要者の変化を的確に把握する
行政の変化、金融の変化にも目を向けよう

第3章 流通経路及びポジション

山から消費者までの八つのポジション<表あり> 
各ポジションから二段階以上乗り出すのは危険
ある商社が小売業に進出して失敗した原因
森林組合が製材加工を行なう場合に考えるべきこと
産地が消費地へ乗り出すときの問題点   

第4章 木材供給の変化をどう見るか    

米材は成熟時代から減退時代に入ってきた
外材の長期契約・大量輸入システム
製品輸入は今後とも増加してゆくだろう
米国の大会社が日本に製品ヤ-ドを設けることも考えられる
国産材供給は昭和60年代から生長期に入る
大工さんたちは”木材がなくなる”と不安を抱いている
外材との価格競争では、国産材の方にまだ余裕がある
アメリカ、カナダの原木、製品コストと国産材対比<表あり> 
これからは、国内需要量ー国産材供給量=外材供給量に
昭和71年の外材シェアは50%そこそこになる
国産材供給量増加にそなえ、流通システムの研究を

第5章 木材需要の変化をどう見るか

需要は戦前の三倍になっているのに、なぜ不況なのか<表あり> 
建築需要の内容は大きく変わってきた <表あり> 
長期大量発注の中で米材が伸びてきた
政策の変化にょって木材の扱い方が大きく変わってくる
木造三階建ての推進を木材一体で
大壁工法は、若い人の感覚にも合っている
マンション内の木材使用原単位が減退している中で
エクステリア分野は、鉄やアルミを食う番だ

第6章木材価格のメカニズムと対応策

価格変動パターンが変わってきた
一枚の価格推移グラフから考えること
運賃差額をどう解決するか
国産材の有利さを生かすこと
いまや、杉は「新製品」である
建築業者も、木のことを知りたいと思っている <表あり> 

第7章木材流通経営の基本的な心得 

「こと未だ成らず 小心よくよく こと将にならんとす 大胆不適」
機会の女神には前髪しかない
見つけた時に草を引け
力のある間に新しい投資を
人、物、金、信用、情報、技術のバランスをとること.
「卵は1つの篭に入れたらあかん」
得意先を独占するのは危険である
売上は、年中コンスタントに
スランプの時には基本にもどれ
先輩の言葉には真理がある

第8章管理監督に求められるもの 

商工中金の人材育成に関するアンケートから
「指導統率力」とはなにか
日本流「指導統率力」は根回しにある
少数意見を聞く耳と切って捨てる勇気を
根気のある人から「創意企画」は生まれる
違う視点から物事を考えてみる
階段を1っ上がるごとに違う世界が見えてくる
「判断力」は平生から自分でつちかうこと
企業の将来性は、積極的な努力から生じる
サッチヤー首相の言う指導者の五っの条件
後継者づくりの原点は家庭にある

第9章国産材時代を切り拓くために

オンブにダッコでは始まらない
今後とも外材との競争関係は続く
森林組合は山元に製材工場を誘致する条件整備を行なうべきだ
製材工場は、資源のピンからキリまで使いこなす
板は幅はぎ板で失地回復へ
サシミからツマまで使い総合所得の向上を
規格の統一により、見本売買の道を
流通の小川を改修し、堤を作り、ダムを作ること
相手に儲けてもらうことが、自分も儲かることだ

第10章 時代の流れを見る
六〇年代は、デザインの時代感覚の時代であり、木材業界にとっては連合の時代である 

時代の流れをどう見るか
三〇年代の素材の時代から六〇年代のデザイン時代.
時代の振り子は自然物志向へと動いている
若い人の木の使い方が変わってきている
豊かなことは、自然に近ずくことだ
木材は軽薄短小でなく重厚長大で
いい産地、いいメーカー、いい流通業者による連合体を
連合体をうまく組んだところが成功する

中川藤一略歴
1920年和歌山県御坊市生まれ 三重高等農林学科卒、関西大学経商学部卒 、
元中川木材産業㈱社長 元三重大学講師 元全国ログハウス振興協会会長
元大阪木材工場団地協同組合理事長 1988年9月 急逝
その他著書に
 木編百樹 昭和61年10月30日初版発行
 木材流通が変わる 1987 共著 日本林業調査会
 木材に強くなる本 1989 共著 日本林業調査会など 発行に
 鈴木政夫「生活の中の石彫作品集」 1973年 編集発行
 鈴木政夫「町造りの中の石彫作品集」 1975年 編集発行などがある

 最終更新日 2001年2月25日