v1.1
目次 | 第1章 | 第2章 | 第3章 | 第4章 | 第5章 | 第6章 | 第7章 | 第8章 | 第9章 | 第10章 |

木材流通とは

第1章流通には、物流と商流がある

財務管理は、金融面からみた総合戦力

財務管理は、端的にいえば、銀行からの借入れ管理、資産管理、お金の運用であり、金融面からみた総合戦力です。 当然、金利の計算をしながら借入れの時期や金額を決定しなければならない。ある営林局で話を頼まれ、「伐倒したまま長期にわたって出材しないと、伐られた木は太くならないし、立木費、伐採費の金利がかかる。私達はいかに在庫の回転を早くして、金利負担を少なくするかということに一生懸命になっている」という話をしたら、講演後駅まで送ってくれた後輩の作業課長が、「私達はいままで金利というようなことは全然考えたことがなかった。金利って大きいもんですね」と驚いていました。こちらの方がビックリした次第ですが、こういう感覚がいかにもお役人的だと言われるゆえんでありましょう。また、先ほど述べたように、営業マン出身の店に倒産が多いというのは、財務管理がうまく行っていないことの現われで、自分が手形を発行しておきながら、持っている手形と現金がすべて利益の分だと錯覚を起こすようなことが、初歩の財務管理の失敗例です。

 これから金利状態がどういうふうになってゆくのか、いま借りる時期なのか、借りるべきでない時期なのか、といったことを判断する。あるいは経営の中でバランス的に固定資産があまり増えてくると運転資金に無理がくるものだから、あぶないなあと思うようなところにまで販売してしまう、ともかく売り上げを上げなければならなくなるとか、先行き値段が上がるのが分かっているのに在庫を持ち切れずに売らざるを得なくなるとか、そういった事態が生じないように管理する。こうしたことはいずれも財務管理であり、これもみな商流の一つだということです。