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木材流通とは

第2章商流のポイントー与信管理と情報管理

新しい資材、技術の情報把握も

外材と国産材とについて言えることと同様のことが、他部門の新しい資材の情報把握、それへの対応についても言えます。

 新しい資材の変化、それへの対応について、私たち木材業界は過去に苦い経験を持っています。昭和三五、三六年頃は、国産材の供給といっても山は裸になってくるし、外材もその頃は大量に輸入される見込みはなかったと言うこともあって、「木材を使ってもらっては困る」と、他の、木材以外の部門の資材がどんどん入ってくることを歓迎するような空気がありました。そこへ他部門からの代替材が入ってきて、私の店でも杭丸太を扱っていましたけれど、コンクリートパイルが一たん入り出すと、あっという間にコンクリートパイルに切り替わってしまう。電柱にしても、いままでは木柱であったのが、こちらがなまけていたわけではないのに、一遍にコンクリートの電柱になってしまって、木柱の需要はなくなってしまう。そういう経験をしてきています。 そして、一遍そのようにして変わった需要先を取り戻してゆくことは容易なことではありません。というのは、その資材を納入する人が、「よっしゃ、あの店の鉄パイプを足場丸太に変えてもらってやる」とお得意先を口説いて、購入してくれる方も「わかった、足場丸太に変えたる」と言っても、足場丸太を組んでいた鳶職がおらない、すでに新しい資材のリース会社ができている、というように、派生的に関連業界の人たちが全部変わっているわけですから、間連業界をあわせて一つ一つ作ってゆかなければならない。そこに極めて困難さがあるわけです。

 したがって、他の資材がどのように変わって行きつつあるのか、あるいは木材の科学的処理に関連する防腐とか防虫の技術がどのように変わってきているのか、そうした業界は文字どおり日進月歩で変化しているだけに、常にチェックしながら情報管理をしてゆかなければならない、ということになります。