木の情報発信基地に戻る
木の情報発信基地にもどる
ウッドデッキ施工pageへ木材情報検索pageへ
お問い合わせ 個人情報保護方針
>木の情報発信基地TOPに戻る
目次 | 第1章 | 第2章 | 第3章 | 第4章 | 第5章 | 第6章 | 第7章 | 第8章 | 第9章 | 第10章 |

木材流通とは

第6章 材価格のメカニズムと対応策

一枚の価格推移グラフから考えること

木材価格の推移をどう見るか、一枚のグラフを具体的に見ながら 考えてみましょう。

 次ページのグラフには、昭和四九年の四月から五九年の十月まで の木材価格の推移が示されています。このグラフをご覧になるとお 気付きのように、この間に何回かの暴騰・暴落が繰り返されていま すけれども、一番面白いのは、合板、とくにコンパネが価格の指標に なっていることです。一ヵ月あるいは一ヵ月半ほど先に合板が値上 がりし、そのあと一ヵ月で米栂の価格が上がり、その次に一五日くら い遅れて国産材の杉、桧の価格が上昇するというパターンが示され ています。材価が下落するときも、先ず合板の値が下がって、米栂 の価格ダウンがそれにつづき、さらに杉、桧の価格が遅れて下がっ てくるというパターンです。

 木材の使われる順番から言うならば、柱が先ず値上がりし、それ から三ヵ月くらいたってから合板の値が上昇するというのでなけれ ばならないわけですけれども、なぜそうなっていないのでしょうか 。合板メーカーの方が米栂の製材をする人よりも数が少ないこと、 合板メーカーの方が相場感において敏感であるということ、さらに 杉や桧の場合には小売屋さんに相当のストックがなされているけれ ど、合板の場合にはメーカーが合板をストックをする場所をあまり 持っていないこと――木材市場のような市場が合板関係にないこと 、そういったことが合板価格の上昇、下降をはげしくしている原因 であろうと、私は見ております。このために、合板の先物取引が必 要なのではないか、合板の先物取引は合板のヘッヂングのためだけ ではなく、このグラフが示すところから言えば、米栂のヘッヂング にも、杉、桧のヘッヂングにもなるのではないかということが、こ のグラフを作り出してから私には分かってきたのです。

 第二に注目されることは、昭和五六年以降、上がる時期や下がる 時期はもちろん一緒ではあるけれど、樹種によって、上がり方ある いは価格の位置する場所が大きく変わってきていることです。桧の 価格をみると、昭和四九年以来最低のところへ下がってきています 。しかし、米栂や合板はそれほどの下がり方をしていません。  桧の柱よりも杉の小幅板の価格の位置が安定しているのは、一戸 建ての住宅着工数よりも増改築需要が増えていることが原因ではな いかと見ております。