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木材流通とは

第7章 木材流通経営の基本的な心得

売上げは、年中コンスタントに
 これは皆が心掛けていることでしょうが、年中コンスタントに売上げがあるということが、何の商売でもそうなんですけれども、大事なことです。とくにわれわれ木材業の場合には、建築材だけを扱っていると、台風前には非常に仕事が減ってくるというようなことがあります。あるいは建売り住宅の場合だと、十二月と三月の転勤時に売り買いが多くなるという理由からその時期に完成をしぼってくるというようなことがあり、一定期間に建築が集中して、その他の時期にはパタッと注文が止まってしまうというようなことがあります。したがって、同じ建築材を扱うにしても、建売り住宅と注文住宅とが適当なバランスになるように、得意先を固定しないでうまく組み合わさなければいけない。 土木の仕事と建築の仕事とでは、忙しい時期が全く違います。土木関係の仕事は、官庁関係の仕事や大手の会社の仕事が多いわけですから、単年度で予算が変わってくる。したがって、甲子園での高校野球全国大会が済んだ九月から仕事が多くなってきます。建築の仕事でも大手の会社の建築は土木と同じような動きをしますけれど、建売り住宅などは政府予算の実行とは関係なしに、台風がくる時期には棟上げしないとか、売りやすい十二月と三月に竣工をしぼってくるとかというようなことで、全く違った仕事の出方になってきます(最近は住宅金融公庫募集の時期によって違って来ていますが)。だから、年中コンスタントに木材を売るためには、どういう相手とどういう相手とに自分のところの木材を乗せなければいけないかをいつも考えておくことが必要です。また、毎月毎月決まっている売り上げの品物と、その朝になってみないとその日の注文がわからない、大阪で"フラ天"といわれる部門の品物との間にも、適当なバランスを保ち、調和させておかなければならない。これも大事なことです。<