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靴をはいていますよ

財団法人大阪乗馬協会理事長  吉川平一
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「体の方はどうですか。

」「有難うご座居ます。

近々入院しようと思っているのです。

」「大事にして下さいよ。

」これが中川さんと最後に交した言葉になるとは、そして聞いて下さったのが中川さんで答えたのが私なのです。

乗馬協会が鶴見緑地から桜島に移り竣工式のことです。

それまでにも私が右足血行不良の為、大変困っているのを御存知の中川さんは南区の高津病院が良いのと違うかとか一々病院名をあげアドバイスをして下さいました。

一月余りの入院から開放された直後中川さんの全く信じられない死亡の報を受け唯々唖然とし、まだ自由にならない身の悲しさお別れの式にも参じられずご冥福をお祈りするばかりでした。

乗馬協会の常務理事として重要案件には無くてはならぬ最重要な方として常々私共を指導して下さり、緊急の時などは車に電話を入れたり、又会食中の料理屋まで電話を掛けお智恵を拝借して参ったのです。

未熟な私が長い期間理事長の要職にあるのも中川さんの御指導有ればこそと思わぬ時はありません。

思い出は限りなく特に鶴見の馬場に常陸宮御夫妻をお招きする計画を立て、以来東京へも御一緒し関係方面に色々お願いに上ったりした事は今も記憶に生々しく残っております。

銀座通りで木材に関した展示がありお仕事に熱心な中川さんは、同行する理事達と一緒に入って行かれ、我々に色々と専門的な説明をして下さったことなど本当に昨日の様に想い浮びます。

中川さん「手術の甲斐あって永いスリッパ生活から又靴がはける様になりました。

ご心配をかけ本当に有難うご座居ました。

又お暇の折には新地のお供をさして下さい。

クラブの方も良ろしくお願いしますよ。

」今は亡き中川さんを偲び何回この様な言葉を空しくも繰返した事でしょう。

0306130133車の中川さんにはこれで通じました。

今何番にかけたら又あの親しい中川さんのお声が聞こえるのだろう?合掌