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裸足の文化を育てる日本の木の床

裸足の民族には木の床がよく似合う

日本人に多い水虫

夏場になるにつれてうっとうしい のが水虫です。
欧米人から水虫の話 を聞くことはまずありませんが、日 本人にはなんと水虫が多いことで しょう。
汗を沢山かき、それを、通気性の ない所に閉じ込めたままにしてる 人ほど水虫になりやすいのですが、 昔はそれほど水虫の話は出ていま せん。
現代になって激しくなった ようですから、症状的には現代病 のようなものです。
いま言う水虫は虫のことではなく、 足の裏などに発する小水疱疹のこと ですが、水虫になるのは、汗をかい た足を靴の中に長い時間閉じ込めた ままでいることが一番大きな原因で す。
最近、若い女性がピッタリした ブーツ等を夏でも日常的に履いてい るので水虫になる人が増えたといい ます。
もうひとつの理由は、プラスイオ ンの増加で体が酸化してきたため、 体の表面の汗が渇きにくくなってき たことにあります。
これも汗に関連 していることですが、体内にマイナ スイオンが多くなると、抗酸化力が 強まり湿り気のないさらりとした皮 膚になりますので、水虫になりにく いということになります。
では何故、日本人に水虫が多いの かと言うと、西洋人と日本人とでは 足の裏の発汗作用が違うからです。
本誌では、これまで森の民と砂漠 の民の違いを見てきましたが、発汗 作用の違いもここに起因しています。
砂漠の民は狩猟民族で砂漠や荒野 を歩き、石の建物の中で暮らします。
それに、絶えず外敵の襲来に備える という状況にありますから、家の中 でも、靴を履く習慣が遥か昔から続 いています。
靴を日常の必需品とする民族に都合の良いように、足の裏 は余り汗をかかないように発汗機能 が抑えられるようになっています。
欧米人に水虫の話を聞かないのはこ の辺に理由があります。
一方、日本人はどうかと言えば、 森の民で農耕民族です。
靴を履く習 慣を持っていません。
外に出る時で も木靴や布靴、ゾウリ、ワラジ、下 駄が昔からの姿です。
寒い室内でも 履いていたのは足袋のような布製の ものでした。
一部の地域を除けば温 暖な日本では、これで十分でした。
日本民族は、森の民、農耕民族で あり、世界でも数少ない裸足の民族 だったのです。
ですから生活と住宅の洋風化がす すむにつれて水虫が増えたと言える でしょう。
もうひとつ面白いことに、日本人 には偏平足の人が多いのですが、欧 米人の多くは甲高で、偏平足ではあ りません。
偏平足にも先天性と後天性がある そうで、後天性の人というのは、板 の間などで長時間作業をする人に見 られるといいますから、木の床に暮 らし、下駄やぞうり履きを日常とし ていた日本人に偏平足が多いのも頷 けることです。
水虫にしろ、偏平足にしろ、日本 民族の風俗や生活習慣によるところ が大きいということが示されていま す。
これは、裏を返せば、日本人には 裸足の生活が適しているし、裸足の 文化は、木の床や畳が似合うという ことのようです。
元を質せば、日本の住まいは昔か ら木の床が中心でしたし、その上に ゴザやムシロ、畳を敷いた暮らしで 文化をつくっていたと言えるのです。

木の床でイジメがなくなった

昔から土や石でなく、木の床だっ たところに日本人らしさがつくられ るひとつの要素があったのです。
温和で争いを好まず、膝寄せ合っ てというのが、本来の日本的な暮ら し方でした。
木の温もりと、その上のい草の優 しさを体で受け止めることを通じ、 日本らしい和の心を育ててきたと言 えるのですが、現在では生活の近代 化、住宅の洋風化の下で、鉱物資源 と化石燃料資源からの製品で囲まれ た生活になっています。
家も家族共 有のスペースが減り、個室化がすす みました。
それに電気製品の増加が加わり、 家族の和がだんだん失せ、個が中心 の分断された状態になって来ました。
カギのかかる部屋と机、ヘッドフ ォンでの会話の遮断も不思議ではな く、核家族化の進行は親子別居を前 提とするまでになってしまいました。
これらが一概に木の床でなくなっ たからというものではありませんが、 洋風文化、洋風住宅、個人主義思想 の政治的政策的リードの結果、その 下で、木の家づくり、木の住まいが 隅に押しやられたことに大きな原因 があることは間違いないと言えるで しょう。
  このような社会環境、日常生活の 中から例えば校内暴力や「キレる子 供」という現象が次々と生まれ、そ れがマスコミに乗って伝播し、全国 的な悲劇を数多く生んでいます。
鉄 筋コンクリートの新しい校舎の学校 で、こうした事態が多発しているこ とも報告されています。
これに対してこの数年、小中学校 や幼稚園での木造校舎づくりが広が り始めています。
木造校舎にした学校や幼稚園を取 材すると、そのどこからも同じ答え が返ってきます。
「イジメがなくなった」「ケンカ しなくなった」「仲良しになった」 「笑顔が戻った」 決して申し合わせての返事ではあ りませんし、誘導尋問をしているわ けでもありません。
  建物にしても同じではなく、小さ な木造校舎もあれば、鉄筋コンクリ ート構造もあり、部分木造もありま す。
ところが知る限りの幼稚園を含 む7~8校に共通しているのは、床 を木の床にしていることと、腰板や 壁面、天井などに可能な範囲でムク 板を使っていることです。
特に体育 館や遊戯場は木の床になっいます。
  そして子供たちは、その木の床の 上で遊びまわり、ころげまわってい るといいます。
ケガをする子もいな いと言います。
幼稚園や小学校では、裸足で体育 をしたり、遊んだりするようにして いると言っています。
ここに、この数十年間忘れかけて いた大切なもののヒントが隠されて いるようです。
結論から言えば、和を育て、心の 豊かさを育て、情緒と感性を生む環 境づくりには木が必要、木の床が人 間らしさ、忘れかけていた日本人の 心を蘇らせてくれると言えることで す。


木の床が育てる日本の心

では、なぜ床を木にすることで日 本の心、そして人間らしさが蘇って くるのでしょう? 木がなぜ優れた素材であるかにつ いては、主な10項目を木の特性テ ン・ベストとしてあげていますが、 その中でも、床については、木の感 触、弾力性、温湿度の調節、吸音性、 そしてイオン作用が大きく働いてい ると思われます。
まず触感覚への作用については、 対象物に触っている時の乾湿感と温 冷感、硬軟感、粗骨感が問われます。
無塗装に近い状態の木材は触ればさ らさらと乾いていながらもしっとり と気持良く、暖かくも冷たくもなく やや暖かで、硬すぎずにやや硬く、 滑りは少ないがざらつきもせずに木 目が生む粗骨感があります。
これが 全体として木の温もり、なつかしさ、 優しさを感じさせ、心の優しさと豊 かさを生んでくれます。
   吸音性がそれなりにあることで、 耳やかましい音もさせず、かと言っ て無音響化せずに音を出し、裸足の 感触と聴覚の一致性をつくります。
温湿度の調節については、熱伝導 率の低さが一定の温度を持たせ、湿 度も室内を50~60%の快適水準 に保つように働き、快適さを作って くれます。
そして何より大きな働きは、プラ スイオンを消去・吸収し、マイナス イオンを放散してくれることです。
木造の建物でのプラスイオンの発 生は少ないのですが、水粒子の小さ いマイナスイオン(0.5~1ナノm。
1ナノmは1・の100万分の1)が空 中に放散されると、水粒子の大きい プラスイオンは床に落ちます。
その プラスイオンは掃き出されるか、木 の床に吸収されるかします。
木材に 吸収された水分が木材から放散され る時は、水粒子の小さいマイナスイ オンンとなります。
  マイナスイオンこそが元気の素だ ということは、ここでは繰り返しま せんが、床をはじめとする室内に木 が多いということは、それだけマイ ナスイオンが多くなり、自律神経を 正常化してくれます。
これらの木の効用が子供たちを外 向きな元気な子にし、身体の健康と 同時に心の健やかな子供たちに育て てくれるのです。
それに加えて大切なことは、木の 床にすることで、子供たちが裸足で 遊ぶようになったことです。
良く知られているように、足の裏 には体の全ての器官を活性化するツ ボがあります。
裸足で飛びはねるこ とは、このツボを刺激し、健康な身 体をつくることになります。
裸足で土の上や草っ原、砂の上を 歩くと気持ちが良いことを体験され た人も多いはずですが、日常的に木 の床を裸足で踏むことで、健康が加 速され、健康な身体が健全な心を育 ててくれ、更に脳の働きを活発にし ているのです。
床を木にすることでの効用は、二 重三重になり、それが更に相乗効果 を発揮するようになります。
木の床と裸足が健康を育て、勤勉、 温和で誠実さと責任感のある本来の 日本人らしさをつくってくれると言 えるようです。
忘れかけていた裸足の民族の文化 を復興させるためにも木の床を生か したいものです。

和田保さん、堀口深次さんによる和歌山県西牟婁郡旧日置川町城川流域での、スギ・ヒノキ丸太材の生産と搬出方法の記録をまとめたホームページです。このホームページは大きく、はじめに、丸太材を造る、出材について、丸太材の管流、谷川・日置川別の管流作業、結びにわかれています。丸太材を造るをとりあげるとさらに、伐採予定林の決定と山分け、伐木、造材作業者を集める、丸太生産単価の取決め、各作業員の伐採受持ち区域、伐採方法と器具類、造材と棚積み、伐木、造材費(賃金)の清算にわかれ、図で造材(丸太)器具、冬季の伐木時用皮はぎ器が紹介されています。フレームに対応しており、フレームを利用せずにみることもできる。ホームページは 和歌山の杉桧丸太の生産と搬出 です。
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