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マカバ

 

木通直な樹幹で形質の良い落葉広葉樹サクラを越えるサクラの代用材・マカバ


名前 マカバ(マカンバ)、ウダイカンバ
属性 カバノキ科シラカンバ属
学名 ウダイカンバ、Betula maximowicziana
由来 Betulaは、この木に対するケルト語の名 Betuにもとづく。
   Maximowiczinaは東南アジアの植物を研究 したロシアの分類学者ヤキシモヴィチの 名前から

北海道を代表する広葉樹のひとつ

 木材の世界ではカバ、マカバ(マカンバ)と 呼んでいるが、植物学ではウダイカンバと呼ば れている。
ウダイカンバのウダイは、鵜松明の 意味で、樹皮に油脂分が多くて良く燃えるため、 鵜飼用のたいまつに使われたことからきている。
 マカバは、北海道から本州北中部、南千島の 温帯に分布し、肥沃な日当りの良いところに生 育する。
裸地や森林の破壊されたところに先駆 して生えてくる浅根性の強陽樹で、シラカバよ り湿潤な肥沃地に出現し、シラカバより長寿で ある。
特に北海道に多く、北海道産広葉樹を代 表する樹種のひとつ。
 カバ類には、この他にミズメ、ヨグソミネバ リ、ダケカンバなどがあり、知られているシラ カバもその一種である。
木材業界では雑カバと も呼んでマカバとは区別しているが、代用材と して用いられている。
用材としてはマカバ、ミ ズメが重用され、一般的にはサクラ(カバザク ラ、ミズメザクラ)と呼ぶことも多い。
属性か らしてサクラとは違うが、木肌の色艶や感触が サクラに似ていることに加え、用材としてサク ラそのものの入手が難しいことから、明治時代 より主にマカバがサクラとして使われる習慣が ある。
 
明治の後半に北海道から本州に送られてきた マカバが、彫刻や版画、機織機の材料として使 われたが、マカバを知らない人が多く、サクラ に似た色合いや材質から、サクラと呼ばれるよ うになった。
 いまでも、化粧合板でサクラとして使用され る表面化粧材は、殆んどがマカバである。
 なお、北海道ではメジロカバと呼ばれるもの があるが、これは生育地の条件による成長の違 いから、辺材の割合が大きく、材が軟らかくて 樹皮も白っぽいものを指しているが、植物学的 にはマカバの中に含まれる。
 これとは別に、南洋ザクラと呼ばれ、サクラ とは違うことを了解しながら代用されるものに、 東南アジアのアカテツ科のニヤトウがある。
 北米のアッシュもカバキ科の白系の材面を持 っており、塗装してサクラの代用とされること がある。

最良の加工材として広い用途で重用

 マカバは、落葉の高木で、高さ30m、直径 1mぐらいまでになるが、近年出材されるもの は70~80㎝までが最大級で、選木でも60 ㎝前後までが主となっている。
 樹幹は、広葉樹の中ではすごぶる通直で枝下 も長くて幹の断面も円形に近く、見た目にも形 質の良いものが多い。
 スマートな幹と大きな枝ぶりは目にも楽しい。
花は五月頃に開花し、穂状の雄花序と雌花序が それぞれ3~4個づつ出て花をつける。
9~10 月頃になると雌花序が成熟して3~10㎝ぐら いの果実となる。
葉は大きくて8~15㎝位の 卵形または堕円形で、先の方は短く尖り、基部 は心臓形になる。
無毛だが若い頃にはビロード のように細かい毛が生えている。
 樹皮はシラカバほど白くはないが灰白色・灰 褐色・帯黄褐色で、だいたい平滑で横方面に紙 のようにはがれ、はっきりした横長の皮目もサ クラににている。
 辺材は白色、心材は淡紅褐色から紅褐色でそ の境はほぼ明瞭である。
年輪は多少不明瞭なが ら、その濃淡は趣きがある。
肌目は緻密かつ均 質で、やや硬質の散孔材の代表的な材種である。
 材の気乾比重は0.50~0.67(平均値) ~0.84で、比較的重硬で強靭ではあるが、切 削や加工はし易く、乾燥も比較的容易である上、 材の緻密さから接着性も良く、塗装仕上げも良 好で、加工木材としては最良の材と言える。
   このようにマカバは、材が重硬・均質なこと から、耐摩耗性が必要で、平滑な表面の保持が 求められる体育館などをはじめ、床材としても 幅広く用いられている。
銘木としては羽目板材 、フロア材、造作材、家具材、敷居等の建具材 に使われ、床柱、床框、落し掛け等の床回り材 としても使われている。
神社仏閣などでは、その優雅で気品のある色 艶や平滑な触覚、材の均質さなどへの評価が高 く、壁面や床に良く使われている。
 そのほか船舶材、機械部材、ミシンテーブル、 スキー板などにも使われたが、グランドピアノ の制作、ピアノのハンマー等に使われたことで その名声を大きくした。
戦時中は木製飛行機の 試作にもマカバが使われた。
 合板としては大正時代から使われてきたが、 戦後の輸出合板の花形はマカバであった。
北海 道で集成材の製造が本格化した昭和20年代後 半には構造用集成材としても使われたが、30 年代半ば頃からは芯材の表面化粧材として柱、 造作材、床材に使われるようになっている。
 戦時中の軍需用などに重用されたため、良材 が大量に伐採されたこともあり、優良原木の減 少した現在、マカバの活躍の場は、天然木化粧 合板用のツキ板として加工され、床材や内装材、 天井材に使われているが、ムクのフローリング や壁面材としても高い評価を得ている。

優良資源として計画的に伐採 

 マカバは本州北中部、東アジアでも生産され るが、北海道の気候風土が最も良質な材を生産 されると言われている。
 蓄積量が最も多いのも北海道で、その大部分 は国有林と北海道有林にあり、維持・管理され、 計画的に伐採されているため、現在も貴重な資 源としての供給が続いている。
しかし、戦時用 の大量伐採と戦後の伐採で、総蓄積量は比較的 多く維持されているとは言うものの、優良材と されるものは著しく減少している。
 道産広葉樹の流通は、道内の五銘木市を中心 とする市場に出品され、全国に流通している。
販売される銘木級の原木の流通先は、40%前 後が北海道で、他を関東、中部、関西、九州の ツキ板業者と製材業者が主に入札で買い上げ、 製材加工されている。
 なお、バーチの名で市場に出ているのは、同 じカバノキ科のシラカバ系で、アメリカ北東部、 ヨーロッパ、ロシアで産出されているものであ る。
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