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人類の新しいステージを創る二十一世紀

自然と日本らしさが時代を切り拓く


●西洋文明の終焉の時  蛇足かもしれませんが、戦後の建築界がどうしてモダニズムを受け入れ、洋風化 へ走ったかという問題があります。
 世界を見ても、自国の歴史ある家づくりを投げ捨てて、異文化に傾倒したという 例を見ることは少ないのではないでしょうか。
 にもかかわらず、戦後まもなく行政も建築界も公然と木造住宅づくりを辞めるよ うにと正式に打ち出し、以降、洋風化への大キャンペーンを張りました。
ハウスメ ーカーが輩出してきたのも、人工林化が持ち込まれたのもここからでした。
建築学 科から木構造の科目が姿を消し、学校 教育からも木工の時間が削除されたり縮減されたりしました。
モダン建築のコンク ールが盛んに行われ、恣意的で「個性」を強調した造形物をつくるような建築家が 大物扱いを受けるようになりました。
現在の建築家の多くが木造を知らずに図面を 描くようになってきたのは、ある意味では仕組まれた流れの中での必然であったの かもしれません。
 個々の建築家が洋風を取り入れたのではなく、整列・右へ習えで洋風化・耐用年 数平均約26年という図式が成り立つ異常さを考えてほしいのです。
モダニズムによ る「近代的」な洋風住宅が良いと思わされ、西洋建築の勉強や出会いしか見ること ができず、洋風住宅のための資材しか手に入らないような状況は、実に大がかりな 国家をあげての策略であったことは明らかです。
   そしてこの洋風住宅化は、約50年の歴史を振り返っても、何の文化も生むことも なく、自然との断絶、家族の断絶、キレルに始まる現代病・不定愁訴を生み、シック ハウス症候群さえ生んでいるのです。
 家づくりは文化であると同時に、家から文化がつくられるのですから、文化らしい ものを生んでこなかった戦後の近代建築への見直しが始まっているのは当然の姿と言 えるものです。
 これもまた20世紀型の限界のひとつとみることができるもので、何万年の日本民族 の叡知に学んだ日本らしい木の家づくりが、21世紀の方向であることが見えてきます。
 21世紀は本物の時代といいますが、家づくりもまた本物に向かわなければなりません。
 周囲と馴染み、環境にも住む人にも害を及ぼさず、心と体の健康を育てる蘇生型で、 廃棄時にも大地に還る循環型資材(木材を主に)を使い、百年以上もの長きに生きる住 宅、それこそが本物住宅と言えるのです。
 私たちは、戦後の西洋文明、西洋合理主義の洗脳によって洋風化を礼讃し「近代的」 「進歩的」「革新的」「科学的」「合理的」というキャッチフレーズが日本をつくり変え る力だと思わされてきたのです。
 その結果が先に書いたような矛盾の数々です。
一人ひとりのものの見方や考え方も 余りに近視眼的になってはいないでしょうか。
目先の損得勘定、自分に都合がよいか どうか、「常識的」かどうかを判断基準にする人が多くなっています。
そのくせ時には 大勢や流行に追随して人間としての本来の個性も見失ってはいないでしょうか。

●本然に還って21世紀を見る  このように考えてくると20世紀の負の遺産を克服する上での21世紀の在り方は、 本然に還ることにあるのではないでしょうか。
 本然とは「もとからその通りであること」「生まれつき」のことですから、本来 のあるべき姿に還ることが素晴らしい21世紀にするためのカギと言えるのではない かと思います。
 本然に還るために大切なことは、すべてにおいて根源から考えることだとの想い で、「木のこころ」では、これまで、地球の歴史から考えての自然と人間との関係、 木の存在の意味、人間について、自然と健康について、そして、私達が学ばされて きた日本の歴史の遥か昔、数万年前の文字と精神文化に始まる日本の伝統などを紹 介したり、論考してきました。
 いま21世紀を迎え、いよいよこの視点が大切であると思わずにはいられません。
この根源から考えれば、いっそう「自然との調和と共生」「人間らしさと日本らし さ」「本物主義」の必要性が浮き彫りになってきます。
 ここから言えることは第一に、人間が自然をつくり、支配してきたのではなく、 35億年の地球の歴史が自然を作り育て、木を繁らせ、そして人間を誕生させて生 かしていることを学びなおすことです。
「自然に優しい」とか「環境に優しい」「 ガラスの地球に何をしてあげるのか」などというのも人間がしてあげるという傲り のセリフです。
自然によって産んでもらい、自然に生かされていることを知り、も っと自然に感謝し、自然とともに、自然の摂理に従って生きるのが、最も人間らし い生き方と言えるのではないでしょうか。
 自然は競争や対立することなくすべてを包み込んで共生させています。
その姿は 単純で簡潔でムダがありません。
すべてが循環し、そのサイクルの中で成長してお り、デジタルではなく、アナログ的に連鎖しています。
それに自然にはニセモノは なく、すべてが本物です。
 この摂理に従って自然と共生し、シンプル・イズ・ベストで簡素・質素・節約を心 がけ、素直、素朴、明けっ広げで自然の循環の中で生きるという姿をつくることが2 1世紀の在り方だろうと思います。
●日本のこころを具象化する木の家  第二に言えることは、日本らしさを取り戻すことです。
明治の文明開化から西洋 文明をどんどん取り入れていますが、日本的なものを否定し、排斥したのは戦後で す。
日本的なものの中で最も大切だと思われるものが、今も日本人の暮らしの隅々 に息づいている日本古来の精神文化や生活様式であり、室町・桃山時代につくりあ げられた「和のこころ」です。
 以前にも触れたように、1~5万年前のカタカムナ文献では、宇宙と人間の関わり や人間の在り方の根源が示されており、それが中国をはじめとする世界の文化に大 きな影響を与えたとされているのですが、このことは、まだ社会的に封印が解かれ ていません。
 また数千年以上前の文字とされているいくつかの古代文字が、日本の精神文化や 暮らし方について書いています。
そのひとつの文献、おしで文字による「ホツマツ タエ」には、神代からの日本の姿が書かれ、今日の生活と文化の中に受け継がれてい ます。
 
  これらに始まる日本の文化の原点が封印されていること自体が問われるべきでし ょうが、これらが日本らしさとして、また日本のこころとして数千年にわたって生 活の隅々にも、一人ひとりのDNAの中にも生き続けているのです。
 この50余年間で忘れさせられようとしている日本らしさの根底にあるのが、和 す、融合する、愛と互助、勤勉、誠実、自主などのこころです。
 競争から共生へ、対立から互助へ、浪費から質素節約へ、破壊から蘇生へと向か う21世紀を根底からつくるものこそが、この日本のこころだろうと考えます。
これ らをすべて包含して具象化してたものが、日本の木の家だということを忘れるわけ にはいきません。
 時代とともに変化はあったにしても、その底流には必ず日本のこころが流れ、和 の文化のひとつの象徴と言えるのが木造建築であり、木の住まいなのです。
 21世紀が、この自然に従うことと日本のこころを取り戻すことでこそ蘇生・再生・ 共生・の命題に応えることができるのです。
 木の家づくりを広げることは、21世紀を素晴らしい時代にするための絶対的な必 要条件であり、これこそが大義にかなった王道であることに確信を持ってすすんで ほしいと願っています。
                  
中川木材産業の自然木フェンスを紹介したホームページです。間伐材を利用した公共用のフェンスとしては、擬木フェンスよりも安価でメンテナンスや変更が簡単であるのが特徴です。また、自然木をそのまま山中の形状に合わせて施工できるので、自然の景観に溶け込みます。ページ上にあるコンテンツはアルバムのようになっていて、実際に施工した自然木フェンスの写真がたくさん掲載されています。それぞれ、自然公園、急勾配の斜面地、転落防止柵、野外活動施設、使えないもの利用、金属支柱、丸棒加工にわかれています。このほかに、自然木フェンスに対する声や強度試験、大阪府からいただいた評価が紹介されています。 ホームページは 自然木フェンス  です。
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