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よくある質問

Q.木材の保存方法、木のくるいの防止方法は どうしたらよいか。

A. 木材が強度を著しく低下させるのは、微生物に侵された時、そして害虫に食害されて構造用 の材料としての役目が果たせなくなります。 こうした要因で木材の劣化を防ぐには、防腐・防虫処理をすることです。木材が微生物に侵 されるのは、菌類とバクテリアによる場合がありますが、大部分は木材の分解を起こすのは 菌類です。 この菌類は木材腐朽菌とか木質腐朽菌と呼ばれ、木材の組織の中に潜入して、木材の構成要 素であるセルロースやリグニンを分解する菌類で、繁殖を続けながら木材の組織を破壊して いくわけです。 木材の腐朽菌は約3000種といわれ、そのなかで確実なものは1000種で、わが国ではその半数 の500種近くが知られています。 木材腐朽菌は、腐朽材の状態から白色腐朽菌(白ぐされ菌)と褐色腐朽菌(赤ぐされ菌)に 大別されます。 このうち白ぐされ菌は、木材成分のリグニンを分解してセルロースを残すため木材を白く腐 らせ、赤ぐされ菌はセルロースを分解してリグニンを残し赤っぽく腐らせるものです。 一方、虫害で木材が食害される時、生材と乾燥材に分けられます。生材はキクイムシ科、ナ ガキクイムシ科に属する昆虫により被害が発生しますが、これらの昆虫は木材の含水率が50 %以下になると生育できないため製材品には関係ありません。 製材品に大きな被害を与えるのはヒラタキクイムシ科、ナガシンムシクイ科、シバンムシ科、 カミキリムシ科に属する昆虫で、これらは湿った材には寄生しません。これらの昆虫は、摂 氏60度以上の熱でほとんど死滅するため、人工乾燥材や合板ではみられません。ただし、木 材の中に卵が生存している場合がありますので、防虫処理が必要になってきます。 また、注目しなければならないことは木材劣化の原因の中で、特にシロアリによる劣化は短 期間に大きな被害をもたらし、その対策が重要になっています。シロアリは、木材、立木な どを食害し、時にはコンクリート、レンガにも被害を与えることがあります。シロアリの栄 養源は、木材成分中のセルロース、ヘミセルロースであることからも、木材を多量に使用す る建築物からの被害の報告が多いことでもはっきりしているわけです。 シロアリは、光や空気の流れを嫌い、湿気を好む昆虫です。予防対策の一つとして、シロア リの習性と生態を利用してシロアリの好む環境をなくすことが、まず対策の一つと言えます。 木材の保存方法としては防虫、防腐処理された用材であるかは、日本農林規格(JAS)に 基づいて製材品の表面に表記されています。 木材保存とは別に、木材の欠点の一つに「狂い」があります。これは天然素材であるために 乾湿の繰り返しにより収縮、膨張、湾曲、乾裂などの現象が起きます。 この「狂い」を防止するには乾燥を十分にすることです。木材は多量の水分を含み、天然乾 燥では建築材料としての乾燥目安である含水率20%以下にするには長期間を要するため、人 工乾燥が現在ではもっとも普及している「狂い」の防止方法です。 もちろん、理想的な乾燥方法は天然乾燥でじっくり日数をかけた後に人工乾燥をするのが最 適です。 (編集室K)

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