462
橘中の楽
きっちゅうの たのしみ
将棋や囲碁を打つ楽しみのこと。
昔巴の人が橘の園をもっていたが、霜が下りてから実をとると、三斗入りのかめぐらいの大きなものが幾つもあったので、それを割ってみると、どの実の中にも、二人の老人が将棋をさしていた。
眉もひげも真っ白で、血色がよく、楽しそうに「たちばなの中の楽しみはすばらしく、商山の四皓に劣らぬものだが、ただ木の根や実のへたが弱かったので、ばか者にもぎとられて、確立することができないのが残念だ」と話し合っていた、という故事による。
     
先頭 前ページ 次ページ 最終頁