
| 「柞原八幡宮のクス」 |
県下最大のクスだけあって、とにかく大きい。樹齢3000年と推定されている。
クスとしては全国7位ということである。神木として大切にされている。
参道右にあるホルトノキも樹齢430年とすごい。 |














クスノキ科。常緑高木。本州中南部、四国、九州、琉球、済州島、
台湾、中国南部、インドシナに分布する。
漢字は樟で、楠はタブノキである。各地で名前がわからないため
ナンジャモンジャといわれているものにはクスノキが多い。
高さ30mまでになる。ときに老大木で直径5mに達するものがある。
葉は互生、卵形、広卵形で長さ6-10cm。春、新葉が伸びだすと、
まもなく古い葉は全部落ちる。芽出しの若葉は淡紅色、橙黄色など
から淡緑色に変わり美しい。花と果実は目立たない。庭園樹、
街路樹として広く植えられ、樟脳採取のために植裁されたものもある。
長命で天然記念物に指定されている巨樹名木も少なくない。
巨樹リストの中でも圧倒的に多い、また独力で立っているのが多いのも
クスの特徴である。
散孔材で心材は黄褐色、紅褐色、肌目はやや粗く、木理は交走する
ことが多く、玉杢などが現れるものがある。材はやや軽軟から中庸、
耐朽性が高い。建築では内装材、また社寺建築、建具、家具、器具、
楽器、彫刻、木象嵌その他に用いられる。古代には丸木舟に多く
使われた。葉や幹、根などを蒸し、出て来る蒸気を冷やし(蒸留)、
固形にしたものです。それは、防虫剤やセルロイド、フィルムなど
の材料になり、東南アジアでは古くからつくられていたが、日本では、
以外にも歴史は浅く、江戸時代半ばからつくり始められ、明治時代
には最盛期となり、何と合成樟脳やプラスチックが出廻った戦後には
もう衰退の道をたどり始めた。しかし、セルロイドがもてはやされて
いた明治から昭和のはじめ頃には、何と世界一の生産量となったことも
あったほどで、その頃の日本の発展に樟脳、しいてはクスノキが重要な
役割を果たしたといえる。
クスノキは、成長がさかんで、さらに長命なので、古くから人の名前に
使われる事も多い。有名なのは南方熊楠である。
(1996.10.15より) /最終更新日 2000年11月25日