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木のまめ知識

 

木は死ぬとどこへ

森林の樹木は年をとる(老化過熟)と、自然に地面に倒れ、 その後、土壌、風雨、気温、微生物などの働きによって、 分解(腐敗)し始めます。無機化が20~30%進むと、 植物が育つための土壌の最低条件を満す状態と同じにな り、この分解過程にある倒木の上に種子が落ち、発芽・ 生長していくことがあり、これを「倒木更新」と呼びます。
もっと分解が進んで、完全に分解してしまうと、林床には、 その倒木の跡形もなくなります。その後に新しい木の生命 がまた着床・発芽・生長していきます。
倒木更新の例は、とくに北海道の原生林でよくみられ、 直径1m近い大樹が、なんと30mにもわたって一直線に 何本も並んで見られることがあります。
これはまぎれもなく、何百年か前に樹高30メートル以上 の過熟木が倒木して分解し、その上に種子が落ちて発芽・ 生長し、大木になったものです。つまり、木は土にかえっ てしまうということです。
(1996.10.15より) /最終更新日 2015年10月15日