こたえ Answer
樹木も生き物ですから、自分に対して有害なものから守ろうとします。
どんな木でも生き残るために毒を持ちたいのはやまやまですが、すべてうまく持てるとは限りません。
しかし進化の過程でいくつかの木は持つことができました。
桧はあの独特の匂いは黴をよせつけませんし、楠の匂いは防虫材として使われています、 チークは木の中の独特のオイル成分が腐ることを防止しています。これらは広い意味では毒です。  木はその進化の過程で微生物と徹底的に戦ってきました。
それ故、ほとんどの木の心材は微生物には敵対的です。しかし動物に関しては、木の実を食べて、 種を運んでくれたり木にとっては持ちつ持たれつの関係でほとんどの場合は友好的な関係を結んできました。
しかし中には動物に対して敵対的な行為をするものもあります。
例えばうるしの木はかぶれますし、 桧系統の木は製材の時のオガ屑は喘息を起こしたり,人によってはかぶれたりします。
アフリカ材のマコレやインドネシアのメラピ等は木の中にシリカを溜め込んで製材の刃物はボロボロにするは、 オガ屑は猛烈なアレルギー反応を生じさせるとか、徹底的に自分が加工されることに抵抗します。
街路樹や公園などに植えられているきょうちくとうは葉、枝、花を切ると白い乳液をだしますが、 これが有毒で死ぬこともあります。燃やせば有害な煙を発生します。
と言うことで、我々が日常使っていたり、鑑賞している木には広い意味での毒があります。
しかし人工的な毒や木材に使用されている防腐剤と比べて木の毒と言うのは大きな違いがあります。
基本的に木は自分を守れば良い訳ですから、 防虫性は持っていますが、殺虫性は持っていないと言うことです。
例えば楠から作った樟脳をいつも洋服ダンスに入れていたから、 体内に毒が蓄積されたり、漆職人は漆の毒が体内に蓄積されると言うことはありません。
実際、製材所で朝から晩までオガ屑を吸っていた人が何年働いていても体を悪くはしませんが、 石やセメントを扱っている人は長い間の労働で肺が機能しなくなったり防腐剤や殺虫剤を扱っている人が、 段々その毒が体内に蓄積されそれが人体の器官を犯したり、ホルモンバランスを崩したりします。