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【79】ぶな

旅人の幹にほりたる文字の痕   ふかくくぼめりおほきぶなの木
         
(藤沢古実)
落葉高木。
高さ30m、直径1.70mにもなる。
幹は直立してそび え、湿帯林の主木で肥沃な土壌に群生する。
5月頃淡緑色の花を開く・実は甘く、刺のある小さないがが開いていて栗色の三角錐の形をした種子が見える「ソバグリ」というのも果実に稜角(ソバ)があるからであろう。
北海道中部以南、本州、四国、九州に分布する。
関 東地方以西はその大部分が伐採された。
昭和30年以前はブナ材の多い鳥取県倉吉営林署の署長になると材は腐って来るし売れないしでノイローゼになったくらいだが、今は乾燥や加工の工夫がなされ闊葉樹の中の 優良材である。
材は割合緻密でやや重硬な木材ながら切削などの加 工は困難ではない。
強度や弾性的な性質もよく、表面仕上げも良好、器具、曲げを利用した家具、合板、床板、枕木、盆、膳、漁船底、薪炭材と用途も多い。
ぶなの紅葉は銅色で特に大山のぶなの紅葉はすばらしい。
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