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【94】やなぎ

いつそ逢って帰へろうかしら柳の芽
           
(鋳谷京糸)
やわらかに柳あをめる北上の    岸辺目に見ゆ泣けとごとくに
           
(石川啄木)
横に降る雨なき京の柳かな
              
(蕪村)

落葉高木。
雌雄異株。
高さ10~15m、直径60cm、時には1mにもなる。
中 国中南部原産。揚子江畔に多い。古くから日本に植えられ、銀座の柳で有名。楊と比べ下に吊れる「ヤナギ」を柳と言う。柳は美女の表現に多い。
「柳腰」柳の如くしなやかな美人の腰。
「柳態」しなやかな姿。
「柳眉」柳の葉の如く美しい眉。
「柳髪」美人のかみの毛等。
柳の炭は漆器、うるしのとぎ出しに最高だが品物が 少なくなったと輪島の方がなげいていた。
柳?は上品という。
水辺を好んで生育するので川岸に多く、枝を切って 水に入れておくと根が出る。
剪定に耐え、萌芽力強い。成長は極めて早い。公害にも強い。 陽樹のため日影 になると枯れる。早春葉が伸びきらない内に黄緑色の花を開く。
先年会社敷地の柳が急に大きくなりだし、下水の通りが悪くなった。掘って調べると柳の根が下 水管の継目から浸入し、下水管内に一杯に広がり養分を吸い上げていたことが判った。

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