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巨樹巨木巡礼

中川勝弘
会社のホームページに日本の巨樹巨木という欄があり、その撮影のため昨年より各地を廻り出した。
山を歩けば少しでも運動不足解消になり、50歳過ぎの新たな趣味にと思ったのである。
 一般的に巨樹と呼ばれるものは周囲10メートル以上の木で、すべて天然記念物指定がある。
しかし指定の中には、珍しさ、謂れ、またその樹種の中では大きい等の場合があり、大きさでは巨樹でない場合もある。
大阪府内には天然記念物指定された木が74本(府指定71本、国指定3本)ある。
日本全体では国指定が約270本ある。
 昭和63年の環境庁の調査では周囲3メートル以上の木を巨木とし、数としては55798本を記録している。
樹種もさまざまで、世界中でこれほど多くの樹種で巨樹巨木がある国も珍しい。
しかし高さにおいては北米などに負けてしまう。
高さ世界一の木は、カリフォルニアにある樹齢800年のセコイアスギである。
高さ112メートルで世界一とギネスブックに書かれている。
日本一の秋田の杉でも58メートルだから、倍も違う。
これは日本の土壌が栄養不足だからだである。
 ほとんどの人は巨樹に出会うと感動するだろう。
私が最初に見た巨樹は岐阜県の「石徹白の杉」だった。
石段を20分かけて登りきったところから見えてきた、誰もいないのに思わず「ウソ、ウソやろ」と言ってしまった。
壁が立ちはだかっているかのようだ。
付近を歩くと葉などの体積物がミシミシと音をたてる。
空気が違う、 霧とフィトンチッドだろうか、湿っていておいしい。
「食べれる空気」という感じだ。
心が不思議と落ち着く。
これで巨樹巡りにはまってしまった。
巨樹に出会う前、どんな樹形をしているのだろうかと想像し、ドキドキしてくる。
訪問してみると、 巨樹の多くは神社やお寺の中にある。
これは建築などの用材に伐採されになかったり、大事に保護されてきたためだろう。
自立している木もあれば、鉄製の支えでかろうじて自立しているような老樹もある。
巨樹の前に立つと樹木のある空間自体が小宇宙と思えてくる。
鳥のさえずり、風の音、葉のこすれ音が一体となり、薄暗く空気が濃い。
別世界のようだ。
自分から木に語りかけることもあるし、木から語りかけてくるときもある。
野瀬町の野間のけやきを見たときは、「よく今日までがんばったなあ」と、岐阜石徹白の杉は、「どや、大きいやろ、びっくりしたか」と、大阪坪井八幡のクスは「やっとここまでたずねてきたか、ここの人が大切にしてくれるので、台風がきても倒れずにがんばってきたんや、早く勇姿を撮ってくれ」と私に語った。
大地にしっかり張り巡らせた根からエネルギーを吸い上げ、それを樹木空間に噴出している巨樹の姿に、すさまじい生命力と圧倒される迫力を感じ、またその中に神秘的な幻想の世界を見る。
宇宙の創造主の偉大さや巨樹が生きてきた長い時間から見れば人間がとても小さく見えてしまう。
困難にぶつかってもクヨクヨせず、大きな気持ちで正しい方法で、仕事に家庭に社会にがんばらなければといつも勇気づけられる。
   次回はエスバイエル会長 中島昭午さまにお願いいたします。
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