奈留修羅


闊葉樹の修羅出しで先端(終点) に必ず
つくる奈留修羅について説明する。まず
竿を引き1メートル間隔に枕を置き、針金で
固定する。ついで枕の上に細長い雑木を並
べる。この場合、山内でもっとも太いと思
われる材木を基準に幅を決める。並べた雑木
に切り噛ましと切り込みを施し、針金で
とめる。切り噛(か)ましは溝途の高低調節、枕
との密着のため、切り込みは運材が針金にかから
ないためのものである。
 溝途ができるとその両脇に長い太い木を置き、
同様に切り噛ましと切り込みを施しクサビで固定
する。最後に外に開かないように迫りを差し込む
とでき上がる。差し込めないところでは竿や枕か
ら束で外に開かないようにする。いずれも材質は
問わないが、溝途だけは堅い雑木でなければなら
ない。また杉、檜材の搬出に比べて闊葉樹のそれ
はすべてにわたって頑強な巧斜を必要とする。
 奈留修羅をつくり終えると、つぎに打ち付け修
羅にかかる。図のように奈留修羅の後ろにつぎつ
ぎとかけていく。このさい、奈留修羅をかける前
に止め補子をつくっておかなけれはならない。