架線の運澱


取り木ができて後、架設するにはまず本線をはじめ一切を起点まで運ばなければならな
い。現在であれば集材機の利用で比較的かんたんに引き上げられるが、集材機の普及以前
は大変な作業であった。道のないところは前もって道をつくり、線持ち(ワイヤーロープを担ぐ
作業員をこう呼ぶ)が輪にしたワイヤーロープのなかに手ごろな木を差しこんで、数珠つなぎ
に登って行く。起点まで運び上げると、そのまま本線を終点まで引っ張ってだいたい
一日が終わったものである。