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木材と音、響きの研究

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無垢材は乾燥度に注意

 

最後に、無垢材を使われる場合は、乾燥度にご注意頂きたく思います。全国どの場所にも大体適するであろうといわれる平衡含水率は、12~13%です。上限でも19%位は確保すべきです。輸入材の乾燥材には7%前後のものが多く、箱製作には最適です。
無垢材のみで組み上げる場合は、接合部の補強に隅木を入れ、湿度の変化による伸縮から起こる亀裂とか接合部の剥離を防ぐ必要があります。
木は大雑把に申して、含水率1%の変化で幅方向の寸法の変化が板目で約0.3%、柾目で約0.15%あります。 30cm幅で最大約1mm動くことになります。 実際には四方を押さえられますので動きは小さくなりますが、対策は必要です。良さ方向の変化は無視してよい程度です。
接着剤だけでの組み立ての方法として、側板のみ寸法変化の少ないMDFとかパーチクルを用い、バッフル、裏板、天板、底板に木目を縦方向にして用いる方法があります。箱全体が幅方向にのみ伸縮する構造です。最近、私はこの方法で造っています。 今のところ問題は起こつておりません。
よく言われるように、木は切られても生きています。箱に造る場合も、立木の時と同じように根は下に、こずえを上に、天板、底板は根を奥に、こずえを手前にするとよい、と友人が教えてくれました。その通りにして、結果は良好でした。音に開放感が増したように感じられました。お試し下さい。
どちらが根かわからない時は、木を立てて持ってみます。軽く感じる方が立木の状態です。逆に根が上の場合いは微妙な差ですが重く感じます。
重心のせいかどうかは判りませんが、これもその友人が教えてくれました。自然に逆らわないのが良い、ということでしょうか。

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