0042.キブシ


解説
キブシ科キブシ属。落葉低木。高さ3-5mになり、別名マメブシと呼ばれる。北海道南部以南から九州と小笠原に分布する。近くの山に普通にみることができるが、世界的にみれば珍しい木である。早春の木の花には関東以西の低山で、まず咲く黄色い花はキブシである。 キブシ科にはキブシ属の数種だけがヒマラヤから東アジアに分布する。雌雄異株。葉は卵形6-12cmで細かい鋸歯があり、互生する。葉が出る前に約4mmの鐘形の花を穂状に垂らす。また花穂は雄花の方が長く垂れ下がり、雌花は短い。花序が藤に似て黄色のため、黄藤(きふじ)ともいわれる。実は、8mmほどの大きさで、初めは緑だが熟すと黄変する。キブシの名は、黒色の染料になる五倍子(ごばいし)の代用として実を用いたことによる。用途として、実は昔黒染料、材は酒樽の栓、楊枝などに用いる。


 大阪市立大学付属植物園 2007年10月4日撮影
神戸森林植物園 2008年11月3日撮影