75.クリ


解説
  ブナ科。
日本各地のブナ、ミズナラ、カエデ等と混じって山地に分布する。 木理は粗。比重は0.60。直径60cm。年輪がきわめて明瞭な環孔材。  まれに直径1.5mくらいに達するものものがあるが、大径木が少ないため  価値は高い。
弾力性に富み、狂いが少ない。加工しにくいが、割裂は容易。  乾燥は困難。耐朽・保存性はきわめて高く、水湿に耐える。まれにフェンス  の材料として使われる事もあり耐久性はかなり高い。
削って磨きを  かけるとミズナラのような雰囲気があるが、ミズナラより優しく素朴な感じがする。
 量が少ないので一般的にはあまり使われていないが、日本独特の数寄屋の 世界ではとくに好まれる。上り框や床柱など装飾性のあるところに使われる。
 またクリと言えば、誰もが知っている秋の木の実の代表選手。縄文時代の昔から、トチの実、クルミ等と共に大切な食糧である。
梅雨の頃(6~7月)、独特の甘い  香りを放ちながら花がさき、新しい枝に雄花と雌花が一緒につく。黄色味がかった白色の雄花は、軸にたくさんついて、10~15㎝くらいの長さの  モールのようなものがフサフサと上向きにつく。その軸の基部の方に小さな雌花  が2~3ヶつく。クリは、虫媒花で雄花から雌花へは虫等が媒体になる。
 花が終る頃、雄花はバラバラと落ちてしまい、雌花は実を熟す準備に入る。  果実は、9~10月に成熟。ご存じの様に鋭い針で覆われたイガ(殻斗)の中に  1~3ヶのクリの実がある。始め緑色だったイガは徐々に茶色に変色し、熟すと  イガが割れてクリの実が出る。
木目
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樹形
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表皮
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この木に関する俳句くり