077.イヌエンジュ


解説
 マメ科。
落葉高木。  北海道から九州まで、千島、朝鮮半島に分布する。比重は0.59。  高さ10-15m、直径60㎝。環孔材。
樹皮は、暗灰色で若いうちは平滑だが、  老木になるにつれて、 浅い縦の裂け目がでる。 葉は互生する3-7対の小葉からなる奇数羽状複葉。夏に総状花序に白~  黄白色の小さい蝶形花 を多数つける。  材はやや重硬で、どこから見ても一見して心材と辺材がわかる。 心材はセピア色、辺材は黄白色をしており、木口から見るとわかるように  辺材部分は狭く、心材の黒い部分が多い。また板目から見ると、木理が山  になりはっきり見て取れる。
(環孔材とは、年輪に添って、栄養を運ぶ穴が  並んでいる木のこと)  そして所々の木肌が黒光りをしている事も特徴の一つと言え、材質は強  くねばりがあり、心材にくされや割れが入りにくいという特質を持っている。
 独特の風合いのため、昔から床柱や床カマチなどに珍重されてきた。 強くねばりのある特質は曲木に最適で、手斧の他にも農具(牛に車をひかせ  る時の柄等)や車両の部品、北海道の鉄道枕木と幅広く活用され、  建築装飾材、家具、器具、薪炭などの用途もある。床柱では材面に自然の  凹凸のあるものを うまくいかし、 一部に辺材の白色部分を面白く取り  入れるなどが行われる。しかし最近は シナノキ材を上手に加工したイミ  テ-ションのものが多い。  木材はほとんどエンジュと称して扱われるが、本当のエンジュは中国原産  の別属のもので、街路樹に多く使われている。
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表皮
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