096.カイドウ


解説
バラ科リンゴ属。落葉小高木。高さ3-5メートル。カイドウというとハナカイドウをいう。原産地は中国であり、日本への渡来は、一説によると室町時代といわれている。「 ねむれる花 」「 睡花」「 垂糸海棠 」「 海紅 」ともいわれ春の季語になっている。酔ってうたた寝している楊貴妃(ようきひ)を呼んだところ、眠そうな顔で現れ、その姿を見て玄宗皇帝は、愛妻をこの美しい薄桃色の花の色のカイドウの花にたとえたといわれ、中国ではカイドウは美人の形容詞に使われている。葉は有柄で互生し、楕円形で鋭頭。硬く滑らかで若葉は紅色を帯びる。樹皮は灰色で滑らか、枝は帯紫色。小葉が変化したとげがある。枝は開生し、広い樹冠をなす。桃紅色の花を多数房状に吊り下げ、葉に先立って咲く。枝から花柄が出て先端に1個の花がつく。花弁数は5-10枚、花柄長は3-6セン
チ。つぼみのときは桃紅色、開花すると内側は桃白色、外側は桃紅
色となる。直径2センチほどの赤い果実をつける。