1009.ハマヒサカキ

解説
ツバキ科ヒサカキ属。常緑小高木。本州では千葉以南、四国、九州から琉球列島の太 平洋側の海岸斜面等に生育する。国外では朝鮮南部、中国に見られる。海岸に生育す る植物の多くは乾燥に対する抵抗性が高く、緑地帯や道路の分離植栽などによく利用 される。ハマヒサカキも海岸に生育することから、一時大量に植栽されたことがあったが、期待されたほどの耐乾性はなかったようである。その後の研究によってハマヒサカキの生育立地は、海岸ではあっても持続的な水分供給のある場所であり、期待はずれであった理由が解明された。葉は2-4cm でくさび型であり、表側は深緑色で強い光沢があり、縁は波状の鋸歯があるが、葉の縁が裏側に反り返るため目立たず、二列に並び、水平に広がる。ヒサカキとはイメージが異なるが、果実などを見れば、近縁種であることがわかる。高さ5mくらいまで。直径も20cmほどになるが、根本から枝を出すことが多く、樹皮は灰色がかった褐色、新しい枝は褐色で時に毛が生えており、 2年目から皮目を生じる。花は10-12月に葉液に1-3個束生し、下向きにつく。白い5枚の花弁はツボ状に寄り添う。香りがあり、どちらかと言えば臭い、そして都市ガスの臭いに似ている。毎年のように、ガス漏れと間違い通報がある。テレビなどマスコミでよく取り上げられている。通報果実は経5mm、丸くて黒く熟する。花のつく枝ではほとんどすべての葉の根元にずらりとつく。ヒサカキのような宗教的な利用はなされないため、知名度はヒサカキより低い。

樹形(幼樹)
写真 
樹形
ハマヒサカキの樹形
大阪市大植物園 2013年8月11日
2013年4月14日 長居植物園
ハマヒサカキの樹形
大阪市大植物園 2013年8月11日