1170.イチジク


解説
ク(無花果) 
クワ科イチジク属。落葉小高木。約800種の植物が含まれる。木本またはつる植物で、暖帯から熱帯に分布する。共通の特徴は、傷をつけるとゴムを含む乳液が出ること。そして特殊な花序である。イチジクが無花果と言われるように、この仲間は、花が咲かずに唐突に果実を生じるように見えるが、実際には果実に見えるものが花序であり、その先端にへそがある。この部分には、狭いながらも内部への通路が開いている。果実状の部分の内部には空洞があり、内側の壁には柄を持った粒状の構造が密生している。これらはすべて花である。つまり、果実状の構造は、茎の先端に花が一面に並んだものを、茎の部分が広がって花の面を包んでしまったようなものである。このような花序を隠頭花序、あるいはイチジク型花序という。この花序にはイチジクコバチという寄生バチが生活しており、花に産卵して、そこで生長する。成虫の一部が他の花へと移動する際に、花粉の媒介が行われる仕組みである。したがって、寄生バチは花を加害するが、受粉を助ける役割も果たすので、両者は相利共生の関係である。イチジク類は、その種ごとに、花粉媒介させるイチジクコバチの種が決まっている。また、イチヂクは葉が大きいので大変多くの水を必要とし、特に夏の乾燥時に水不足にしないことが大切である。実の生に影響するからである。
切手