1206.ネコヤナギ


解説
ヤナギ科ヤナギ属。落葉低木。北海道から九州までの山間部の渓流から町中の小川ま で、広く川辺に自生する、ヤナギの1種である。高さは3mほどになる。花期は3-4 月。雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。若い雄花序は葯(や く)が紅色なので、全体が紅色に見えるがやがて葯が黒色になって長くなる。雌花序 は絹毛が目立つのでふさふさとした感触であり、これをネコの尻尾にみたてて、ネコ ヤナギの和名が付いた。早春に川辺で銀白色の毛で目立つ花穂の姿は美しく、他のヤ ナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物といわれ る。ヤナギの中でも水際に生育し、株元は水に浸かり、根本からも枝を出し、水に 浸ったところからは根を下ろして株が増える。葉は細い楕円形でつやがない。初夏に は綿毛につつまれた種子を飛ばす。葉は互生し、葉身は長楕円形で先が尖る。縁には 細かい鋸歯がある。革質で両面に絹毛があるが、後に表面は無毛になる。葉柄に基部 に腎円形の托葉がある。用途は庭木、護岸樹、花材などである。また、樹液はカブト ムシやクワガタムシ、カナブン、スズメバチの好物である。

花穂