1230.ハナイカダ


解説
ハナイカダ(花筏)
ミズキ科ハナイカダ属。落葉低木。別名をヨメノナミダ(嫁の涙)、ママッコ、ツキデノキという。北海道の西南部、本州、四国、九州の山地の陰地に自生する。名前の由来は、花の載った葉を筏に見立てたものである。高さは2メートルほどで、幹は太くはならず、樹皮は緑色でなめらか、枝は上部で多く枝別れする。若い枝は緑色で無毛、あまり木質でない。葉は互生、楕円形で長さ6-12センチ、楕円形で浅い緑色で柔らかく、縁はゆるい鋸歯になり、それぞれの先端が少し突き出している。雌雄異株。花は淡緑色で、子房下位、花弁は3-4枚。春に葉の中央に1-2個(雌花)または数個(雄花)の花が咲く。この葉の上に花が咲くのが特徴であるが、花とは、本来は一つの枝の先端に生殖用の葉が集まったものであり、芽の出来る位置に作られる。よって葉に花が付くわけはない。この場合、進化的には花序は葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したためにこの形になったと考えられる。9月頃に直径7-10ミリ、扁球形の果実が緑色から黒色に熟する。甘味があり食べることができる。