1253.ガジノキ


解説
カジノキ(梶の木)
クワ科コウゾ属。落葉高木。カジ(梶)またはコウ(構)ともいう。本州中部以南、中国中南部、やインドシナ、マレーシアなどに分布する。高さ10メートルほどになり、樹皮は灰褐色、赤色の斑があり、浅く縦裂し、裂目には黄褐色の皮目が著しい。2年目の樹皮は蝮(マムシ)の皮に酷似し、マムシカジの別名がある。幹や枝を切ると乳液がでる。この樹皮は靭皮(じんぴ)繊維が長くて強いため、東南アジアから南方太平洋地域では古くから衣料あるいは縄に用いられ、その目的のため植栽され、野生化している。葉は大きく、浅く三裂するか、楕円形で毛が一面に生える。左右どちらかしか裂けない葉も存在し、同じ株でも葉の変異は多い。雌雄異株で、5-6月、若枝の葉腋に1個の花序を付ける。夏の終わりに、子房柄と花被が液質に肥大して果実を包み、合着して集合果を作る。 また、和紙原料として古くからコウゾとともに用いられ、植栽されたが、コウゾよりも質が劣るため、現在はこの利用は少ない。なお、カジノキは神道では神聖な樹木のひとつであり、諏訪神社などの神紋や日本の家紋である梶紋の紋様としても描かれている。
樹形
大阪市立大学附属植物園 2002年5月26日