0148.アカカシ


解説
赤樫(アカガシ) Oak  ブナ科 コナラ属、別名をオオガシ・オオバガシとも呼ばれ他にもいくつかの名前がある。 材が赤身を帯びているところからこの名前をもつ。
分布は、国内では宮城県付近を北限とし、四国、九州、にかけて広く分布し、国産のカシ類の中では最も高いところまで分布する。
また朝鮮半島南部、台湾、中国の温暖帯にいたる所まで 見ることができる。
樫の中では比較的太い常緑高木で直径70cm、幹は直立し高さ10mから20mに達するもの も数多く見られ、枝や葉がよく茂る。葉は10㎝から20㎝の長楕円形で先は急に鋭くなって いる。オオバガシの別名はこの大きな葉からきている。
樹皮は灰黒色で、さまざまな斑紋 を生じている。
5月から6月頃に褐色の花を開き、椎に似て2cm位の大きな実をつける。
心材と辺材の境はあまりはっきりとはせず、年輪もやや不明瞭なことが多い。 心材は淡紅褐色から赤褐色、辺材は淡黄褐色をしている。
国産材のなかでは重い樹種で、シラカシとともに日本の重い木の代表例に挙げられることが 多い。気乾比重は0・80~1・05。
用途は 国産材の中では比較的耐久性に優れ仕上りの肌目は粗いが弾力性があり、硬くて強い。 加工しにくく乾燥は困難であるが水に強く狂いは少ない事から、重硬な材料の用途に広範囲 にわたって使われていた。近年においては多種の素材の利用により需要が減っているが、 さまざまな器具、船舶・車両部材、土木・建築用材に利用され、身近な例としては椎茸 原木、下駄の歯、ゲートボールのスティック、木槌の頭などが挙げられる。
木材の断面
写真

枝葉

大阪市立大学附属植物園 2012年4月8日
葉と花  

京都府立植物園 2012年5月20日