159. ヒノキ


解説 ヒノキ科。常緑針葉高木。福島県以南の山地に分布する。スギとともに日本の主要な造林樹種。 高さ30-40m。直径0.5-1.5m。細かな年輪が美しく、特殊な香気を放つ。
辺材は淡黄色、心材は 黄褐色耐久性や保存性もたかく、加工も容易でくるいも少ないなど、世界でも最もすぐれた針葉樹 といわれる。古くからヒノキは、宮殿や神社仏閣の建築材、仏像などの彫刻材、家具調度用の材と して重用されてきた。スギと比べて生長が遅いため、乱伐とともに近畿地方周辺からヒノキの天然林 は失われ遠く木曽地方などの奥地から伐採されるようになった。江戸時代初期には、森林資源の 枯渇を防ぐため幕府や諸藩では「留山」「留木」と称する森林保護策がとられた。秋田スギ、青森ヒバ とともに日本三大美林のひとつといわれる木曽ヒノキ林が健在なのは、江戸時代に尾張藩によって 厳しく伐採が禁じられ、明治維新後は国有林となって手厚く保護されてきたためである。ヒノキとまぎら わしいサワラ・アスヒ(アスナロ)・コウヤマキ・ネズコ(クロベ)もあわせて禁伐とされ、「木曽五木」と呼ばれ たこれら五種の樹木は、盗伐は厳罰に処された。ヒノキの語源は一般には「火の木」といわれるが 、ヒノキのひと火のひは発音が異なるため、この説は専門家の間では間違いと言われている。
ヒノキは桧、桧木とも書くが、日本のヒノキは、中国では扁柏と呼ばれ、中国の桧木は、同じヒノキ科の 針葉樹ビャクシンをさす。
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