163.シイ


解説
ブナ科。常緑高木。日本、朝鮮南部に分布する。アジアを中心に30種、北米西部に1種仲間がある。日本にはコジイとスダジイがある。関東以西の暖地の神社林・屋敷林などに多く見られ、また庭木や 公園樹としても植えられる。
初夏のころ咲く花は、同じブナ科のクリやクヌギの花と同様に、 特有の匂いを強烈に放つ。スダジイの樹皮はなめらかであるのに対し、ツブラジイの樹皮は縦に割れ目 ができる。
また、スダジイの果実は細長いがツブラジイの果実は小さくて丸いことなどから両者は区別 される。果実はドングリとちがって渋みがなく食用となる。材はシイタケのほだ木や薪炭のほか、建築用、 器具用としても使われるが、常緑広葉樹林自体が少なくまた伐採される量も多くはないので、材の利用 はあまり行なわれない。

木材としては木理は粗。比重は0.52。直径1m。放射孔材。心辺材の境界が不明瞭で、 ともに淡黄褐色~黄褐色。緻密ではあるが肌目は粗く、見た目は堅固だが意外にもろい。乾燥が難しく、  割れ、ねじれ、狂いが生じやすい。加工が容易で、着色性もよい。家具材料としてまったくといっていいほど人気がないが、木肌の荒い雰囲気のなかに目の通った落ち着いた感じもあり、面白い表情をしている。ただし油気がないので、曲げは無理。

木目
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シイノキの葉
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樹形
高見のシイの木
高見のシイの木
上2枚 静岡県伊東市八幡野 高見のシイの木  2001年2月18日 
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伊東市音無町 音無神社のシイの木 2001年2月18日 
春日大社のしいの社叢 この木に関する俳句しい