180.トチノキ


解説
トチノキ科。 落葉高木。北海道、本州、四国、九州、中国に分布する。低山地帯の谷筋や山腹の 水分の多い肥えたな土地を好む。散孔材。高さ25m。直径2m。比重0.52前後。
パリのマロニエの 並木道。このマロニエはトチの兄弟。日本でも街路樹として見ることができる。
材として使うのは ほとんど天然材のトチノキである。花は5-6月頃に開き、1.5㎝位の白い小花が長さ15-25㎝位の 軸にすずなりにつく。果実は10月頃に熟し、直径4㎝程の表面がイボイボした丸い実が枝にいくつ かつく。この黄褐色に熟したカラが3つに裂けて、中から赤黒い色のつややかな実がこぼれ落ちる。
大きさは3㎝余りのコロコロした実。加工し食用に利用する。又、雌雄異株(雌木と雄木が別々)。
葉は同じ所から57枚がまるでパラボラアンテナのように拡がっています。57枚の葉は大きさが異 なり、一番大きな葉は長さ30㎝、幅12㎝にもなる。それぞれの葉の形は下ぶくれで先は急にとがって、 基の方は徐々にせばまっている。葉の緑は細かいギザギザがあり、表は濃い緑色、裏は淡い緑色で、 裏面には葉脈がくっきり浮き出ています。秋には黄色から茶色に変わり落葉する。樹の皮は灰褐色 で年を経ると縦に割れ目が入り、老木になるとところどころはげおちてやや赤味のある褐色になる。
トチの中でも白トチといわれている木は木口(樹の横断面)から見て、辺材と芯材(木の中心部分)の 区別がつきにくく、黄白色に見える事が多いが、よく見ると真ん中が多少色が濃くなっていて、そこ が芯材である。時にはオレンジ色がかった茶色の芯材がくっきり見えることもある。人になったよ うなクネクネした木は一般に木理は不規則になりますが、こういう材に縮みが現われやすく珍重さ れている。トチの割れにくい性質と色白の木肌を活かし、お皿やボウル等の挽き物に用いられる。
又、縮みが入っている木地に生漆を塗ったりすると、一段とその美しい模様が浮き出てくる。
又、同じ理由から文具等にも使われる。家具の場合には、白い木肌をそのまま生かしたい時やアクセ ントとして縮みの美しさを一部にあしらいたい時に用いることがある。 トチの実せんべい ここ飛騨 の伝承のお菓子に「トチの実せんべい」がある。縄文時代の昔からクリやクルミ、カシ、ナラ、シイの実 と共に主要食糧として活躍し、それ以来、山村の食生活にとち餅、とち団子という具合に利用されて きた。ただ、アクがかなり強いので、カラからこぼれて落ちた赤黒い実はそのまま食べられず、飛騨の 老舗にお尋ねしたところ、まず一週間清流にさらしてアク抜きをし、次にうす皮をむいてさらに5日間 再び清流にさらし、それから日陰で乾燥させてやっと使い物になるそうである。それを粉にし、とち餅 やとちの実せんべいに変身させるという訳である。
トチノキの花
富田林市 2015年5月2日撮影
通勤途中  2008年5月5日?
樹形
写真
通勤途中  2002年8月12日?
写真
通勤途中  2002年8月12日?
写真
宇治植物公園の展示  2012年9月23日?
写真
宇治植物公園の展示  2012年9月23日?
表皮
写真

断面

写真

頼政神社のとち 赤岩のトチ この木に関する俳句とち