207.エゾマツ


解説
マツ科。常緑大高木。高さ30-40m、直径1mになる。幹は直伸し、樹冠は鋭尖な円錐形である。北海道、南千島、樺太、沿海州、朝鮮、中国東 北部などに分布する。トドマツと共に北海道における主要材で、本州などでのスギ・ヒノキに対比される代表的な樹種である。昭和41年9月に 「北海道の木」 に選定されている。本州に分布するトウヒは変種である。ロシアにも産するので、ロシアからの 輸入材のうちにも含まれている。北海道には、よく似た樹種で樹皮の赤いアカエソマツがある。葉は偏平で線形をし、先が針のようにとがっている。表は濃緑色で、裏は気孔線があり白色がかっている。 初夏に紫色の雌花を付ける。樹皮は黒っぽい褐色で、うろこ状をしていてアカエゾマツより滑らかな感じがする。
心材と辺材はやや褐色を帯びた淡黄色で、それらの色の差のないこともあるが、心材がやや桃色を帯び、長期間大 気にさらされるとかなり色が濃くなることもある。 
材は均質、緻密で一般建築材(屋根板・柱・杭木・根太・たるき・間柱など)、家具材などとして用途は広いが、軽軟な材で耐朽・保存性は悪い。音響的な性質が楽器用材によく合うので、 バイオリン、ピアノなとの楽器に使われる。また樹脂障害も少なく、最高のパルプ材である。

写真
エゾマツの葉
北海道大学植物園 2014年9月14日
エゾマツのかつかさ
北海道大学植物園 2014年9月14日
樹形
エゾマツ樹形 エゾマツ エゾマツ
上3枚  北海道大学植物園 2014年9月14日
樹皮
エゾマツ エゾマツ
上2枚 北海道大学植物園 2014年9月14日
自然林
北海道 旭岳のエゾマツ 1980年代