216.サワクルミ


解説
サワグルミ(沢胡桃)
クルミ科サワグルミ属。落葉高木。別名はカワグルミ、ヤマギリ、フジグルミという。北海道、本州、四国、九州の沢など山間の湿った場所に冷分布する。日陰で湿った土地でも生育し、高木となるため、荒廃地を復旧するため治山用の植樹にも用いられる。 名の由来は、沢沿いに生えることから付けられた。クルミと名が付くが、食用にはならない。高さは30メートル、直径1m。程になり、樹冠は卵状球形、その樹形は端整で美しいものである。幹がまっすぐで、樹皮も葉の形状も似ている樹に、ヤチダモがある。サワグルミは谷筋、ヤチダモは湿地に多いとされる。樹皮は暗灰色で、やや深い裂け目が入り、古くなると剥がれる。大きな葉は、奇数羽状複葉で長さ20-30センチ。側小葉は4対から10対で、葉軸には軟毛が密生する。小葉は先端にいくほど大きく、5-12センチ。表面には極まばらに、裏面には脈上に毛と油点がある。4-5月頃、淡黄緑色の単性花を密生した尾状の花序を垂らす。果実は約8ミリで 2個の小苞が残った翼のある堅果を付ける。木材は黄白色の光沢があり、比重は0.45。散孔材。 年輪はやや不明瞭。軽く、狂いが少ないが、強くない。材の保存はきわめて困難で、変色・腐朽しやすい。切削.加工、乾燥、着色ともに容易。 良好なカンナ仕上げには多少の光沢がある。用途としては建築、パルプ、下駄、マッチの軸木・箸・経木などに利用され、主に下駄材の俗称としてヤマギリ(山桐)と呼ばれる。ごくまれにクラフト作家の作品に利用されている。
葉、花
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樹形
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表皮
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