218.オニクルミ

解説

オニグルミ(鬼胡桃) クルミ科クルミ属。落葉高木。樺太、北海道、本州、四国、九州に分布する。名前のクルミの語源は、くるくる回る、黒い実の意味などとあるが不明である。ただし、オニは近縁のヒメグルミに比べ、核の部分が固く、凹凸が大きいためについた。高さ15-25メートルになり、樹皮は暗灰色で、縦に大きく割れ目が入っている。若枝には黄褐色の軟毛が密生する。葉は互生で、奇数羽状複葉。小葉は対生で4~10対あり、卵状長楕円形で星状毛が多い。花は葉の開出とほぼ同時につく。雌雄同株で、雄花と雌花があり、雌花は、頂芽から穂状の花序を直立させる。褐毛を密生し、苞の中から、赤い花柱が出る。雄花序は、前年の葉腋から垂れ下がり、長さは10-30センチで、多数の雄花が下向きに開く。葉果実(偽果)は約3センチで、9-0月に熟す。熟しても破れることなく落果する。固い核の中の種子は食べることができる。この種子は、脂肪に富み美味で、菓子や料理に使われる。リスや野ネズミなどの、動物の重要な食料になっている。用途として、クルミの仲間の材は、固く滑らかで狂いが少ないということから、どこの国でも、昔から銃床として使われた。平時に植樹され、戦争になると伐られるという悲しい歴史を繰り返した樹木である。

比重は0.53。年輪のはっきりしない散孔材。 心材はくすんだ褐色、辺材は灰色を帯びた白色で粘りがあり、狂いも少ない。 一般にブラックウォールナットに比べて、ずっと軽く、軟らかく、また加工しやすく、 扱いやすい。硬さにばらつきがあり、安定的に硬い材をそろえるのは困難である。 強度は中位。 柔らかい優しい雰囲気が特徴。また、銃砲の台座としてはこれに 勝るものがないといわれている。

オニグルミの花オニグルミの花
上2枚 神戸森林植物園  2014年5月18日 撮影
オニクルミ オニクルミ
上2枚 神戸森林植物園  2015年4月28日 撮影
河内長野市 花の文化苑 2012年8月27日 撮影
オニグルミの葉
神戸森林植物園  2014年5月18日 撮影
上2枚 北海道大学植物園 2014年9月14日撮影
河内長野市 花の文化苑 2012年8月27日 撮影
オニクルミの実
大阪府河内長野市 花の文化園 2014年8月17日
樹形

オニク゜ルミの樹形

神戸森林植物園  2014年5月18日 撮影
樹皮
写真

大阪市大植物園 4月9日撮影

オニクルミの樹皮
大阪府河内長野市 花の文化園 2014年8月17日
オニクルミ
 神戸森林植物園  2015年4月28日 撮影