0235.ユリノキ


解説
モクレン科ユリノキ属。落葉高木。北アメリカ東部原産で北米に分布する。明治8、9年頃渡来した30粒の種が渡来した。別名にハンテンボク(半纏木; 葉の形が半纏に似ることから)、レンゲボク(蓮華木; 花が蓮の花を思わせることから)、チューリップツリー(同じく花がチューリップを思わせることから。)などという。原産地では高さが60メートルにもなるものがある。花の形は、ユリと言うよりはチューリップであり、渡来当時は、英名の元のチューリップも、日本では珍しかったので、「ユリ」になった。樹皮は、若木では平滑だが、のちに不規則な裂け目ができて灰黒褐色になる。葉は互生し、長さ6-15センチで、はんてんに似た形に薄くて硬く淡緑色平滑で、浅く掌状に2-4裂する。主脈の先端が、裂片の凹部になるのが特徴的である。この葉の形から、ヤッコダコノキ、グンバイノキともいわれる。秋の黄葉が見事である。5-6月頃に鐘形で、枝先に直径6センチほどのチューリップに似た形で、付け根近くにオレンジ色の斑紋のある淡い黄緑色の花を咲かせる。果実はローソクの炎のような形状をした集合果で、一つの花に約100個の実がなる。一つ一つの実は翼果で、扁平の翼状になってマツカサ状に集まり、直立する。生長が速く、街路樹・庭木・公園樹として利用され、材としては、器具・建築・合板・楽器・ソーダパルプに利用される。
木材性質としては、木理はやや精。比重は0.47。直径は3m。散孔材。材は鮮やかな 黄色~黄褐色~繚褐色だが、往々にして紫・暗繚・青・黒色を帯びる。
辺材は黄白色~灰白色。 乾燥が楽であり、割れにくい。狂い、ねじれもない。 ただし生のままの持ち運びは、腐りやすいので 禁物。刃物の通りはよく、釘も打ちやすく、糊や塗料の着きもよい。
ただし着色だと吸いこみが まばらなのでむらになる。粘りがないので曲げのあるデザインは無理。あし物などで細くして使うと 強度がなく、あっさりと折れてしまう。
木の表情が魅力的ではなく、木目がはっきりせず安っぼい印象で、見栄えがよくない。
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大阪市立大学植物園 2002年5月撮影
ユリノキの葉
大阪市 長居植物園 2013年5月19日撮影
ユリノキの葉
大阪市 長居植物園 2013年5月19日撮影
落葉したユリノキとおち葉
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大阪市立大学植物園 2008年11月撮影
新緑のユリノキ
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神戸森林植物園 2005年8月撮影
黄葉した葉
+ ユリノキの葉
黄葉したユリノキと樹形
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神戸森林植物園 2008年11月撮影
表皮
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年輪
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