436.サイカチ 

解説
さいかち(?莢) ジャケツイバラ科サイカチ属。落葉高木。別名カワラフジノキという。日本の固有種で本州、四国、九州の山野や川原に分布する。幹はまっすぐに延び、高さは15メートルほどになる。幹や大枝に小枝が退化変形した鋭い棘がある。棘は、何回も分岐を繰りかえし、棘の分岐点に葉痕の名残がある。本年枝の側芽は縦に2個ならび、上側の側芽はその年にのびて棘になる。棘の下側の側芽が冬芽になり、翌年伸長して枝となる。葉は互生し、1-2回の偶数羽状複葉で長さ20-30センチ。長さ2センチほどの長楕円形の小葉を6-12対つける。同一株上に雄花、雌花または両性花をつけ、5-6月に淡黄色の花をつける。長さ10-20cmほどの総状花序。花弁は4枚、黄緑色で楕円形をしている。秋には大きい扁平な広線形、長さ20-30センチで曲がりくねった灰色の豆果をつけ、10月に熟する。サイカチの果皮にはサポニンを約20%含むため、水を浸してもむことにより石鹸のような作用をなし、汚れを落とすので、昔から、莢の煎汁は石鹸の代用として洗濯に常用された。木材は建築、家具、器具、薪炭用として用いる。豆果は(「さいかち」または「そうきょう」と読む)という生薬で去痰薬、利尿薬として用いる。
枝葉
サイカチの葉
北海道大学植物園  2014年9月14日
樹形