317.ウメ 


解説
バラ科サクラ亜科スモモ亜属。落葉高木。中国中部の減産で、古代の日本に渡来し、全国に分布している。九州の大分県では野生化している。高さ6メートルほどになる。花は観賞、果実は食用として広く各地で栽培される。ウメとアンズは近縁種で開花時期の重なる地域では自然交雑によりアンズの血をもったウメが少なくなく、大形化している。江戸時代以降、花見といえばもっぱらサクラであるが、奈良時代以前に「花」といえば、むしろウメを指すことの方が多かった。ウメよりサクラがより愛好されはじめるのは、平安時代中頃からのことである。花芽はモモと異なり、一節につき1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。毎年2月から4月に5枚の花弁のある1―3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせる。花の色は白、またはピンクから赤。葉は互生で先がとがった卵形で、周囲が鋸歯状。果実は2―3センチメートルのほぼ球形の核果で、実の片側に浅い溝がある。6月頃に黄色く熟す。梅には300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類される。梅の実を採るのは主に豊後系である。果実を梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなどにして食用とする。漢方薬では燻蒸(くんじょう)して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい、健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるといわれる。
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