402.ムクロジ


解説

ムクロジ(無患子)

ムクロジ科ムクロジ属。落葉高木。中部以西の本州、四国、九州、沖縄、アジア東南部、インドに分布する有毒植物である。名前の由来は、漢名の音読みであるが、同科のモクゲンジの漢名「木欒子」と、本種の漢名「木患子」を取り違えた結果である。高さ15-20メートルになり、樹皮は灰褐色で平滑、老木になると不規則に剥がれる。葉は大きな偶数羽状複葉で、互生し、小葉は4-8対あり、広披針形で革質である。また左右がややずれて対生している。
雌雄同株で、6月に黄緑色の小花が円錐形に集まって枝先につく。11月には実が黄色く熟す。果実は約2cmの球形で、中に黒い種子が1個ある。果皮は10%の化学物質サポニンを含むため、水に溶けると泡立ちがよく、かつては石鹸の代用とされ、平安時代の公家屋敷には多く植えられていた。中の黒い種子は数珠や、羽根突きの玉に用いられた。

樹形
大阪市立大学附属植物園  2012年8月19日?
上2枚 神戸市立森林植物園  2008年7月3日?
幹、樹皮
ムクロジの樹皮