431.カメレレ(レイボウツリー)


解説

北半球で見ることができる唯一のユーカリ属種です。現在ではレインボウツリーという名前の方が有名になったように、通直の幹がカラフルな縦線状の色が特長の木。日本での木材商業名としてカマレレと呼ばれている。
■学名 
Kamerere:Eu.deglupta Blume。 フトモモ科 Eucalyptus 属の広葉樹。
■名前 
rainbow gumレインボーガム、Kamerere(パプァニユーギニア)、レダLeda(インドネシア)、バグラスBagras(フィリピン)、アママニット(Amamanit)、rainbow eucalyptus、Mindanao gum などと各地で呼ばれている。

■分布 
自然分布はミンダナオ(フイリピン)、ニューブリテン、ニューアイルランド(以上パプアニューギニア)、ニューギニア、セラム島、スラウェシ(以上インドネシア)にわたります。海抜600mくらいまでの川の流れに沿った湿地に生えている。
■樹木  
通常樹高50~60m。直径100~150cm。巨樹となる木は直径200cm、高さ80mに達する。フィリピンでは最も大きくて最も高くなる木の一つである。葉は、対生、薄い革質、光沢がある。花は、円錐花序、クリーム色。
この木は熱帯と亜熱帯性気候の地区に庭、公園などでよく植えられています。寒さには弱いです。
レインボウに例えられるようなカラフルな縦線状の色は景観の要素として活かす場合もあるようです
■植林
熱帯アジアや太平洋地域で大規模に造林されている。早成樹で適地では5年で樹高20m、10数年で直径が70cmを越えるものが少なくない。
熱帯での造林樹種として世界的にもよく知られ、アフリカでも試験造林されている。熱帯各地ではパルプ用の原料として造林することが多いのですが、一時時は合板用材としても期待されました。フィリピンではパルプ用としてはこの木が標準です。

■輸入
日本では数百種もあるユーカリ類の中では商業木材としてカメレレは最もよく知られているものでしょう。
日本へはパプァニユーギニアから輸入され、また造林木からのチップがパルブ用に輸入されている。同国では単一樹種で量的に入手出来る樹種が少なく、カメレレは比較的量がまとまって得られるので輸入されやすい環境となった。

■木材
辺心材の区分はやや不鮮明で、心材は淡赤渇色から赤褐色で、辺材は厚さ2~4cm、白色~帯桃白色となる。
造林木からの木材は、心材の形成が出来ていないため、ほとんど淡褐色である。大径の天然木は、大きな空洞を持っていることが多いので、歩留まりは低くなる。
肌目はやや粗で、木理は通直かやや交錯する。天然木の場合はやや重硬(気乾比重:0.62~0.69)で、造林木はずっと軽くなり(気乾比重:0.42~0.45)。
味や臭みはない、

■加工
適度に堅く、乾燥中に蜂の巣状になる傾向があり、特に丸太のままで乾燥すれば製材は困難になります。
製材や機械加工は容易で、仕上げた面は非常に良い、ブレーナーや鉋がけると表面が毛羽立つことがあるが、研磨によって平滑な材面が得られます。植林からの木材はずっと軽軟で、先の比重でもわかるように重さの違いもあり、ややもろく、釘打ちの強度はやや弱く、別樹種に思われます。。 
室内などの内部用途には耐久力あるが、屋外利用などの腐朽に対しては抵抗力がありません。

■用途
天然木は内装の場合の構造野材、家具(芯材)、屋内建具、璧パネル、器具材、箱、梱包、バレット、枕木など、レッド・ラワンの用途に使われる。また合板用としても使われている。造林木はバルプ原料が主である。