0628.ウラジロモミ

解説

 別名はダケモミ、ニッコウモミ。

マツ科モミ属。日本特産の常緑高木。モミよりも寒冷な気候を好み、本州(福島県南部から中部地方,紀伊半島),四国。垂直分布は東北・関東地方(800~1800m)。最低地(長野県基礎谷700m),最高地(長野県浅間山2200m)。1000~1800mの間に多く生育福島県から九州、四国の標高1000-2000m の高地に分布する。

高さは20-30m。直径50-80cm。大きいものでは、高さ40m、直径2mに達するものもある。樹形は広円錐形になる。

モミに似るが、葉先はモミほど鋭く2裂しない(若い枝では,葉先が2裂するが,よく見ないとわからない。モミははっきりと2裂する。)、若枝は無毛である、などの違いがある。葉の長さは1.5-2.5cm、葉は堅いがにぎっても痛くない。

球果はモミより若干小さく、長さ6-13cmの円筒形である。はじめ暗紫色、熟成すると黄褐色を帯びる。トウヒ類は下向きにぶら下がるのに対して、モミ属のものは上向きに立っているので遠くからでもよくわかる。この松かさは熟すと1枚1枚鱗片状にはがれて風に飛ばされるが、最後に細い支柱だけが残る。それで普通のマツのように松かさのりの形で地面に落ちることは少ない。針葉の先端は鋭尖あるいは若干窪み、濃緑色で光沢がある。

種名のとおり、葉裏が灰白色で美しい、白い気孔帯(きこうたい)が2本目立つ。葉枕は発達しない。

木材としては比重 0.40、辺材は帯褐白色、心材は淡褐色である。肌目は精、軽軟材である。用途は建築材(造作用),梱包材、パルプ材などある。


写真
神戸森林植物園 2000年4月30日撮影
写真
神戸森林植物園 2000年4月30日撮影
表皮
写真 写真
神戸森林植物園 2000年4月30日撮影
大阪市立大学附属植物園 2012年4月7日
 ウラジロモミの空
ウラジロモミ の空
神戸市立森林植物園 2016年12月18日 撮影