0747.ゴヨウマツ


解説
マツ科マツ属。常緑高木。マツ属は主として北半球の寒帯から亜熱帯に約100種類あり、日本には6種が自生する。本州中南部、四国、九州、 対馬、さらにウツリヨウ島などに分布している。高さ15-20m、樹形は円錐形になる。樹冠は円錐型だが、老齢の個体では扁平であり不規則に生長する。原産地以外に植栽されたものは樹高6-8mにしか成長しない。針葉は5出葉で短く柔らかく、青緑色で観賞価値が高いことから盆栽にされることでの知名度が高い。樹皮は若い個体では滑らかで明るい灰色から灰褐色である。老齢個体ではくすんだ灰色で、一般的にうろこ状に大きく裂ける。針葉は青みを帯びた緑色で長さは5-6 cmで5枚が束生する。雌雄同株であり、一つの個体に雄蕊だけを持つ雄花、雌蕊だけを持つ雌花の2種類の花をつける。雄花はピンク色で大きさは7-10mm、花粉は風で運ぶ風媒花である。毬果が熟すのは2年目の終りであり、大きさが4-7cmの卵型で、はじめは緑色だが熟すと茶色に変わり、鱗片を開く。種子は大きさ1cmほどで2-10mmの翼を持っている。
心材と辺材の境界は、ややはっきりと見える程度で、 前者は淡黄赤色ないし淡紅色である。一般には、年輪は狭く、 早材から晩材への移行は緩やかで、アカマツなどに比重交すると木材は均一で、年輪は明らかではない。肌目は精で、木理は通直である。軸方向細胞間道(樹脂道)をもっている。しばしば‘やに’が材面ににじみでていて、汚れて見えることがある。気乾比重は0.36~0.56で、やや軽く軟らかい。狂いは少なく、切削加工は容易である。保存性は低い部類に入る。軟らかで、切削加工性がよく、製品に狂いが出難いので、木型用材としての用途にすぐれている。現在では蓄積が少なくなり、この類の木 材に出会うことがあっても、大抵はロシアから輸入されるベニマツ(チョウセンゴヨウマツ)のことが多く、おなじよう葉が五本ずつ一束になり、年老いた木の皮はうろこ状に剥がれます。 用途は建築・器具・楽器・船舶・彫刻などに用いられ、庭木や盆栽など多様で重要な樹木である。
写真 写真
球果
盆栽
// 京都府立植物園
巨樹
鳥取県 渡町西東(さいとう)のゴヨウマツ 県指定天然記念物