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木材流通とは

第8章 管理監督に求められるもの

サッチャー首相の言う指導者の五つの条件

同じようなことを、英国のサッチャー首相が言っています。 一番目がスタミナ、二番目が決断力、三番目が説得力、四番目は孤独に耐えること、五番目が家族の協力、これが指導者の条件である、と。いかにも女性らしい発想による指導者の条件ではありませんか。

 まず、指導者の条件のトップにスタミナを上げているところに、サッチャー首相という人は何もかもよく分った人だなあと感じさせられます。商工中金のアンケート調査結果をみたときに、指導力や企画力や判断力については書いてあるけれども、体力とかスタミナについては全く入っていないので、私は不満に思いました。体力、というよりもやはりスタミナ、それが経営者なり指導者なりの条件のトップにくるべきものだということに、全く同感です。このスタミナというものの八〇%は、ヤル気と節制とで決まる。そして、決断力というものは、その人の考え方で決まる。さらに、説得力というものは、論理と感情との両面で相手を納得させないと本当の効果をあげ得ないものですから、結局、説得者の人間性、説得者のヤル気と考え方の集積によって決まる。さらに、孤独に耐える力というものは、自分に確固とした目標とヤル気があればそなわってくる。 と言うように考えてくると、サッチャー首相の上げた条件の一番目、二番目、三番目、四番目とも、結局、ヤル気によってほとんど解決する問題ではないかということになります。だから、指導者の条件とはヤル気であると断定してもいいくらいではないか、と思います。

 第五番目に家族の協力ということをあげているところに、いかにも女性の首相らしい発想がよく表われていますが、私は、本人にヤル気を起こさせる原点は家族の協力にあると思っていますから、指導者の条件とはヤル気である、ヤル気の原点は家族の協力にある、ということを三段階法でつなぐと、指導者の条件にとって家族の協力が最重要点になる、という結論になります。家族の協力というのは、スタミナを回転させてくれる人間ドックであり、整備工であるのではないかというようにも考えるのです。