v2.3

神谷のインドネシア点描

スコール

チャップゴーメンとか云うお祭りがありこの行事を最後にシナ正月が終わりました。
シナ正が明けると雨期も明け始めると言います。
シナ正(日本の節分)が雨期の頂点なのです。
工場での仕事を終へ、ホテルの部屋へ帰って窓を開け放って何気なく窓の外を見ていましたら 写真のごとき光景となってまいりました。
雲が自分の重みに耐えかねて筒を立てたがごとく地面に降りてくるのです。
筒の下が雨の降っているところです。
丸太時代、ロングボートで検品地に向って走るとき海原の彼方にこのような光景が見えるのです。
ボートを迂回させ、何とか雨の筒に入らぬよう逃げ廻りました。
後ろから雨の筒が追ってきます。
広い海の上で雨の筒との競争です。
捕まればずぶ濡れです。
運悪くボートが向う方向と雨の筒の向きが同じであれば、雨を頭上に乗せて延々と走ることになります。
屋根のないロングボートですので、ずぶ濡れの身に風が当たり歯の根が合わぬほど寒くなります。
熱帯の海で寒さに震えるのです。
マラリアが出てきて悪寒に震えるのです。
開け放した窓に肘をついて、思わず昔の思い出に浸っておりましたら、猛烈なスコールに襲われました。
慌てて窓を閉め、思い出を心にしまいました。

スマトラ島ジャンビ市にて
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