v2.3

神谷のインドネシア点描

全木連 御中 細貝様

『ガイヤノ夜明け』のご案内を有り難うございました。
多くの知り合いにもメールを転送して見てもらいました。
(自分もビデオに録画しながら見ました。

感想として、『材木屋は工夫が足らない』と思いました。
木を育てる人間もそれを製材する人間も、もっと上手く販売する(使って貰う)工夫をして、利益の源泉を創造 すべきです。
自分の生き死に拘わることとしてもっと真剣に考えるべきです。
儲かる人がいると云うことはやれる可能性があるということです。
そうであるならば自分も儲かるように工夫をこらすべきです。
この姿勢がないと新しい商売は出てこないと思います。
『林業はもうダメだ!』、という意見からは何も生まれません。
海外の林業家に比べ日本の林家は工夫の意欲が低い、と感じるのは小職だけでしょうか? 生きんが為にする事業努力がTVに取り上げられてしまう程林家に努力をする人が少ないと云うことでしょうか…
インドネシアの林業家は違法伐採取り締まりに名を借りた警察権力や林野役人の横暴に苦しめられ、操業中断や 従業員の首切りに追い込まれております。
否定しようのない立派な名目をもって攻め立てられれば否応はありません。
しかし、丸太を一本一本計り直したり、ましてやトラックの荷台容積をもって積載丸太の材積とし、過少申告している と摘発するのが違法伐採取り締まりなのでしょうか? このような理不尽と戦っているのがインドネシアの林業家です。
補助金を貰っても尚放置林をつくっている日本とは根本的に違います。
何せ行政に助けて貰うのではなく、足を引っ張られているのですから。
インドネシアの材不足は人為的に引き出されたものだと小職は思います。
こんな中でも必死で生き抜く方策を模索している世界もあるのです。
それに比べたら日本の林家はもっと工夫の余地が見いだせるものと思います。
立木のもっと安いハウリング方法を工夫しても良いですし、材の流通機構を改善して も良いです。
また、杉のような木の材質そのものを燻煙処理その他で改善してもっと使いやすい付加価値の出る木にすることを 考案しても良いですし、ウッドガードレールのごとき新しい間伐材用途を開発してもいいでしょう。
各地の国立大学が独立法人化で産学協業を模索しておりますので、彼等と組んで色々工夫してみるのもいいです。
問題はやる気があるかどうかです。
今の林家には、もうやる気がないのでは、と感じます。
後継者がいない、老齢化している、コストが合わない、等々色々な理由が挙げられますが、根本は改善意欲が沸かない 事でしょう。
(『出来ない』のではなく『しない』のです。
) このような林家に任せておいては放置林が増えるばかり、選手交代で彼等の山を国の予算で安く買い上げ国有林化、 その上で国の林業政策に基づいて国が治水保水その他の公共性に基づいて管理するものとしないものに振り分け、 しないものは伐って応分の処置を施す。
少なくとも『放置はしない』、という体制を作り出せないものでしょうか?
北海道で牛乳が出来過ぎているそうです。
大量投棄はもったいないので一時的、例外的処置として国がこれを買い上げ、食糧不足に悩む国に援助物資として 送る事を中川大臣が昨日のTVニュースで発言しておられました。
牛乳に出来て木材に出来ないはずはないでしょう。
恒常的例外処置として大量放置されている木材を国が買い上げ、木材不足に悩まされているインドネシアを はじめとするかつての南洋材産地国に援助物資として送ったら いかがでしょうか?…称して『緑のODA』   冗談とは思えないぐらい現実味のあるアイデアだと小職は自画自賛しております。
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