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神谷のインドネシア点描

私記…”追憶タラカン …『可哀相な大統領』の巻き

スシロバンバンユドヨノ大統領はインドネシア共和国で初めて 国民の直接選挙を経て就任した大統領です。
歴代の大統領は ・初代スカルノさんが自らの宣言で勝手に就任、 ・2代目スハルトさんはクーデターでもぎ取り就任  (歴史上は政権移譲となっておりますが、移譲しなければ   命を取ると言われればこれはクーデターと同じでしょう) ・スハルトさんの2選以降は一応民主的に国民が投票した  政党で指名した国会議員が選挙で決める日本と同じ  間接選挙で就任。
(政党への投票が極めて不正でした。
) 国民の直接選挙とは、言うは易し、ですが、何せ2億の民、 その内6割が有権者としても1億2千万人に投票行為を させなければならない、大変な苦労が有ったのです。
そんなに苦労して選んだ大統領でしたが、その就任直後より アチェ特別州での大地震と大津波、洪水やらテロやら沢山の 災害や事件が立て続けに起り、極めつきはジョグジャカルタ 特別州での大地震と霊峰メラピー山の噴火です。
ほぼ時を同じくしてスラバヤ近郊ではボーリング中の地面から 毒ガスを含んだ泥が噴出して田圃も畑も家も高速道路も 全て泥で埋まってしまうという信じがたい人災も起りました。
火攻め、水攻め、地面から悪魔も吹き出し… こんな状況を見ていると外国人である小生でさへもこの世の 終わりかと錯覚したくなるほどです。
まして信仰心の深いインドネシア人に於いては尚更でしょう。
このような天変地異を連れてきたのは一体誰なんだ?、 この素朴な国民感情がスシロバンバンユドヨノ大統領を追い つめるのです。
このまま彼が大統領職に留まればこれからも天変地異が 続くのでは??? この世の終わりが来るのでは??? インドネシアには特別州が3州有ります。
(1)アチェ特別州(独立運動ゲリラが居るから?) (2)ジョグジャカルタ特別州(王様が居るから?) (3)ジャカルタ特別州(首都だから?) 2番目まで大天災にやられました。
今度はジャカルタか?、と思っても不思議はないです。
ジャカルタでは一体何が起るのでしょう? 大地震か、大火事か、クラカタウ海底火山の噴火か? 矢張り一番心配なのは大暴動とテロでしょう。
スシロバンバンユドヨノ大統領には何の罪もありません。
…が、しかし、『運』も無いのでは??? 指導者には強烈な天の意志が宿らなければなりません。
天の意志が備わっている証拠が『運』なのです。
真面目で清廉なだけでは国家を指導は出来ません。
強烈な『運』があってこそ国民を導けるのです。
3番目の特別州が血塗られる前に、彼はしかるべく判断 すべきでしょう。
『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』

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