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木のまめ知識

 

重い=強いって正しいのかな

木材は、小さな細胞から構成されており、通常の状態では、これらの細胞壁内や細胞内部の空洞の中に水分を含んでいます。木材の実質の重さに対する含有水分の重さの比率を「含水率」といいます。木材が乾燥される、つまり含水率が低下するときは、まず細胞内部の空洞中の水分が抜け、なくなった後、細胞内の水分が抜けます。木材が水分で満たされているが、細胞内部の空洞には水分が存在しない状態の含有率を「繊維飽和点」といい、樹種によらずほぼ同じで、一般に約28%といわれています。また、日本のように温・湿度条件の下では、木材の含水率の影響を受け、繊維飽和点を境にして大きく変化します。木材の強度も、含水率が繊維飽和点以上では含水率にかかわらずほぼ一定ですが、繊維飽和点以下では含水率の低下に伴って増加します。よって、重い=強い  と感じがちですが、木材は必ずしも  重い=強いとはなりません。それどころか、乾燥され軽くなることによって強度は増加し、木材のすぐれた能力を発揮するのです。
(1996.10.15より) /最終更新日 2015年10月15日