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木のまめ知識

 

芯持材

芯持ちは良いと99%の人は思っていますが、これも真実と嘘が 入混じっています。まず日本では木材は植林によるものがほとん どです(ナラやブナのように戦前は見向きもされなかったものは 今でも原生林がありますが)植林ということは木が大径木になる 前に伐採してしまいますので必然的に1本の木から1本の柱しか 取れません。芯をはずした木と言うのは狂いも少く良いのですが、 価格は内地桧であれば凄まじい価格になります。また同じ材で あれば芯持ちよりも芯去りの方が強度はあります。しかし芯持ち の良いところは木を断面から見れば分かりますが、芯に近い方 が赤くなっていて周辺部が白くなっています。そして木が腐り にくいのはこの芯に近い赤みの部分です。周辺部白いところは すぐに腐ってしまいますし、白蟻は非常に好んで食べるのは この辺材です。そう言う意味で言うと芯持ち材の方が芯の赤身 の部分が多く腐りにくい部分が多いとは言えます。西岡常一さん がその著書「法隆寺を建てた木」で桧のことを絶賛して「百年 たった木で家を建てれば百年持つ」と書いたばっかりに多くの 方が誤解していますが、これは言葉どうりの意味では誤りです。
真実なのはそれだけ成長した木は心材の部分が大きく赤身の 部分ばかりで柱が取れるとしたら、これは非常に耐久性のある 柱と言えるということです。
(1996.10.15より) /最終更新日 2015年10月15日